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リモートワーク環境におけるスクラム開発のアイディア その2

こんにちは、株式会社Relicの北川です!
今回は前回投稿しました、リモートワーク環境におけるスクラム開発のアイディアについて、その後を記載したいと思います。

前回の投稿はこちら

はじめに

前回もお伝えしましたが、改めて本記事の背景をお伝えします。

コロナの影響でリモートワークが進んだ企業も、それ以前からリモートワークを取り入れている企業もあるかと思います。
今後もこの流れは続きそうですし、企業にとっては働き方の自由度は求められていくものだと思っています。

そんな環境下でプロダクトをスクラム開発で進める際には注意点があります。
そもそもスクラムフレームワークはアジャイルな開発フレームワークの1つであり、アジャイルはアジャイルソフトウェア開発宣言において「対話」を重視しており、直接コミュニケーションの取れるリアル世界において良いパフォーマンスを発揮できるものと思っています。

前回の投稿「リモートワーク環境におけるスクラム開発のアイディア」より

プロセスやツールよりも個人と対話を、
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
契約交渉よりも顧客との協調を、
計画に従うことよりも変化への対応を、

価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを
認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。

アジャイルソフトウェア開発宣言より

実践してみて、複数のGoogleMeetを同時に起動することの課題

前回は上記の背景から、GoogleMeetを複数同時に起動することで同時進行でできる対話の量を増やそうとしました。
それまでのやり方に比べれば効果があったのですが、このやり方を進めていくうちに課題が見えてきました。

  • 誰がどのMeetにいるかわからない

  • Meetの行き来がしづらい

1つ目の課題は「誰がどのMeetにいるかわからない」です。
スプリントプランニング中は下記のMeetでそれぞれプランニングをしておりましたが、フロントエンドエンジニアがバックエンドエンジニアと連携をするために、バックエンド用Meetに行ったら話をしたかったバックエンドエンジニアが全体Meetに行ってしまっていて、全体Meetに再び入り直さなければならない、ということがありました。

字面だとそこまで大変だったり面倒に見えにくいかもしれませんが、ちょっとしたことが積み重なると大きなストレスになりかねないので、改善したいポイントでした。

2つ目の課題は「Meetの行き来がしづらい」です。
これには2種類ありまして、ツール上の使いにくさという意味と、心理的な実行のしづらさという意味になります。

ツール上の使いにくさは、閉じて入るだけと言われればその通りですが、Googleカレンダー上にMeetURLを3つをメモとして貼っているのですが、Googleカレンダーの想定している使い方ではないため、直感的な操作にはなっていないと思っています。
まぁ慣れれば影響度は下がっていきますが…。

問題は心理的な実行のしづらさにあります。
GoogleMeetの場合、人が入ってきたら分かりやすいアナウンス音と共に注目の的になってしまうため、行き来することを良しとしてるチーム文化でもハードルの高さは人によってはあると思います。
ここも改善したいポイントでした。

改善の検討(ツールの比較)

以前もご紹介しました通り、GoogleMeetから乗換検討中のツールを比較してみました。

もともとの要件に加えて上記の改善ポイントと、料金や機能などを見て選定しました。

もともとの要件

  • 常に誰かの音声の1人分だけしかやりとりができないということがない

  • 同時進行でできる対話の量が多い

  • 気軽に話せる

改善ポイント(実践してみて分かった課題)

  • 誰がどの会議ルームにいるかが分かる

  • 心理的に会議ルームの行き来がしやすい

選定したのは下記4つになります。

  • GatherTown

  • Remo

  • oVice

  • SpecialChat

選定の際には料金プランは最少額のものにしました。
表中の表記揺れがありますが、公式サイトから参照した表記にしております。

複数同時に対話できるツールの比較表(北川調べ)

比較してみたところマッチしそうなのは「GatherTown」となりました。

実際に使ってみてよかったこと

実際に何度かスプリントプランニングをGatherTownで使ってみた感想を記載したいと思います。

もともとの要件である3点はもちろん達成済みです。
追加の要件2点についてはそれぞれ記載します。

1つ目の「誰がどの会議ルームにいるかが分かる」については、レトロなゲームマップ上のアバターで位置が分かるので、文字通り誰がどこにいるかがすぐに分かります。
また”誰がどの場所にいるかが分かる”ということ以外に、誰がどこにいるかを知ることで相談しやすい状態になっているのではないかと感じております。
リアルでも分からない良い特徴としてGatherTown上で俯瞰して誰がどこにいるかが分かるので、「AさんとBさんが話しているということはあの案件についてか」や「CさんとDさんが話していて、EさんとFさんが話しているということは先にGさんと私が話しておけば良いか」などを感じることがあったので、”誰がどこにいるかが分かる”以上の効果があったと感じています。

2つ目の「心理的に会議ルームの行き来がしやすい」については、見た目がかわいいレトロキャラなのもありますが、近づいたときに話しかけることがリアル環境に近いので話しかけやすかったり、「2人で聞きにいけば安心」という考えや、1人でマップ上にいる場合など話したそうな人を見つけて話しかけたりと、さまざまな効果があったと感じています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は前回の続きとしてまとめてみました。
スクラムフレームワークの良いところの1つとして、改善活動を続けることだと思っています。
今回はツールを中心にまとめてみましたが、使い方や捉え方のヒントになることもあったのではないかと思います。
課題が出ればまた改善・工夫をしていきたいと思いますので、良い方法があればご紹介したいと思います!

最後に

Relicではオンライン勉強会を定期的に開催しております。
次回は9/20になります。

またRelicではさまざまな職種について積極的に採用しています。
新規事業に興味のある方は是非ご連絡ください!

それでは次の投稿でまたお会いしましょう!


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