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支援者ガチャを回そう

 既に人生の半分投薬し続けている、一次障害の発達障害と二次障害の双極性障害と共存している障害者の短い日記です。

 いい支援者に出会えた喜びと、よりまともな支援者を見つけたいな、という心構えについて書きました。


支援者ガチャ星5

 自慢なんですが、ここ10年ほど支援者の方々には恵まれてきました。

 就労継続支援の作業所にいた頃から担当していただいていたスタッフさんとは、つい最近まで何でも相談できていました。
 カウンセラーの先生にはジャックナイフのような狂人を『和やかで人当たりがいい』と周囲に偽装させる程度に整えていただけました。
 精神科の先生は役職に就いて一般向けの解説書も出版されているお立場なのに、くだらない悩みに耳を傾けてくださいます。
 ヘルパーさんは過度にフレンドリーになることなく、汚い水回りを掃除してくださっています。
 保健師さんは地域の子育てや高齢者の支援にお忙しい中でも時間を取っていただき、気配りや有用な助言をいただいています。

 このままハッピーに障害者ライフを送れる! と思っていた矢先……

ハズレ支援者は呪いのアイテム

 いろいろあって、立て続けにハズレ支援者に当たってしまいました。
 詳細は機会があったら書こうと思いますが、どうしてサービスを受ける側が接待したり、気を使ったり、不快な思いをしたりしなければならないのかと憤りを感じます。

 という話をカウンセラーの先生にして、
「支援者ガチャ星1引いちゃいました……」
 と愚痴ったのですが、そういえば、と気づきました。

 だいたいのソシャゲの星1は、保有枠を埋めて負担になることはあっても、積極的に悪さを働くことはありません。
(私が主にプレイしているFate/Grand Order(FGO)では星1・2でも突出した能力を持つキャラも多く、決してお荷物にはならない……という脱線はさておき)

 しかし、ハズレ支援者を引くと大変に精神力を消費するし、不快な思いが残ります。

北川「これは星1じゃありませんね」
先生「むしろ呪いのアイテムでは」

 呪いですね……。
 よくホラーや実話怪談などにある、何かの拍子に手に入ってしまって悪さをする人形・箱・ミイラの手のようなものです。

 ハズレ支援者は運悪く当たってしまった呪いのアイテムのようだと考えた方が理に合います。

 ちなみに、小野不由美先生の『残穢』では『土地』というその手のアイテムでもかなり大きなものの由来を解き明かします。
 その筆致は冷静かつ恐ろしく、家に住んでいること自体が怖くなるので、酷暑を少しでも和らげたい方にはおすすめです。

支援者ガチャを回す勇気

 先生からは、「呪いのアイテムは早く処分して、切り替えて次のガチャを回しましょう」と言っていただけました。

 実際、今回の支援者が気に入らなかったからと言って後任を拒んでいたら、自分に合う支援者を見つけることはできません。
 私も今まで散々ハズレ医師やハズレカウンセラーやハズレ保健師やハズレ作業所を引いて今があります。

 支援者の質もピンキリです。特に今は要支援者が増えて人手不足になっているので、能力の乏しい人も混じっている場合があります。
 膨大なハズレを恐れずに、いつかまともな支援者を見つけるために試行錯誤を続けたいです。
 来月新しい訪問看護ステーションの顔合わせがあります。わくわく。

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