Giant Killing
今回の部員日記は商学部1年の北川寛二が担当させていただきます。
シーズンインから1週間が経ち、気づけばもう3月です。早いですね。今回で3回目の部員日記の担当になるわけなのですが、如何せん書くような話題がないので、どうしようかと悩みましたが、noteの公式で「#サッカーの忘れられないシーン」なるお題企画があったので、スポーツを見るのが好きな自分は「これなら書けそう」と思い書いてみることにしました。(完全に自己満なのでご容赦ください)
この内容を選んだ自分ですが、普段は野球やテニスばかり見ていて、サッカーを特段見るわけではありません。実際、ワールドカップや国の代表戦などを見る程度で、選手の名前を知ってるぐらいの完全なにわかです。
そんな自分ですが、ワールドカップより熱中してしまうほど、好きなサッカーの大会があります。それはEURO(ユーロ)という大会です。この大会はヨーロッパの国々がヨーロッパNo.1を懸けて戦う試合で、ワールドカップと同じく4年に1度開催される国際大会です。前回大会は2016年で、本来ならば昨年2020年に16回目の大会が開催予定でしたが、コロナウイルスの影響で今年の6月から7月に延期になりました。
この大会の大きな魅力は、どの国も実力が拮抗していて、予想がつかない結果になるため、どんな試合でも目が離せないという点です。サッカー強国が多いヨーロッパの国々同士の戦いのため、とにかくレベルが高く、マイナーな国でも有名な強豪国を破ってしまう番狂わせ、いわゆるジャイアントキリングが沢山起こります。
選手たちは、権威あるこの大会で活躍すれば、ビッグクラブへのアピールになるため、ものすごく必死にプレーします。これが、ハイレベルな真剣勝負に繋がり、見ていてとてもわくわくします。また、ワールドカップと違い世界大会ではなく、遠方でやるわけではないため、熱狂的なファン達が選手同士の真剣勝負に少しでも力を与えようと多く集まり、声を枯らして全力で応援します。この見ているファン(サポーター)の応援も大会を盛り上げてくれる大きな要素であり、それぞれの国の個性があったり、文化や歴史を感じることができて、とても面白いです。特に歴史的に因縁の深い国同士(ドイツとフランス、ロシアとポーランドなど)の対戦は俄然盛り上がるため、EUROならではの魅力だと感じます。
前置きが長くなりましたが、本題の「#サッカーの忘れられないシーン」についてですが、長々と魅力を語ったEUROの、前回2016大会から、アイスランドという国の躍進を挙げたいと思います。この大会でアイスランドはEURO初出場ながら、クリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガルなどがいるグループステージを突破し、優勝候補の筆頭であったイングランドを決勝トーナメント1回戦で破るという大金星を挙げ、ベスト8に進出するという快進撃を見せました。
そもそもアイスランドという国は、イギリスの北西部にある島国で、人口は35万人程度の小さな国です。人口が少なければ当然競技人口も少ないため、サッカーのような団体競技において、競技人口が少ない国が上に行くのは難しいものがあります。そんな中でも大金星を挙げてベスト8まで勝ち上がったのは本当に凄い結果です。ちなみに、日本で一番人口の少ない鳥取県で55万人だそうなので、それより人口の少ない国がヨーロッパの権威ある大会でベスト8です。本当に凄いです。
アイスランドのサッカーの特徴としては、とにかく全員で守って守って、一瞬のスキをついてカウンターでワンチャンスをものにするという戦い方です。たとえ技術力に劣っていても、がむしゃらにボールを追って、相手の攻撃を耐え、豊富な運動量で相手に引けを取りません。実際、アイスランドには有名なスター選手はいません。しかしながら、全員がチームのために必死に動き、強敵とも互角に勝負します。このような姿勢は多くの人々の心を打ちました。
またアイスランドの躍進を支えた存在として、サポーターとの一体感が挙げられます。下記にある動画は、「ヴァイキング・クラップ」という選手たちとファンが試合終了後に行うパフォーマンスで、「Hu!」という掛け声と共に両手を交差させ、喜びを共に分かち合うものです。サポーターと選手が一体となって、1つのチームとして行うパフォーマンスは、ラグビーニュージーランド代表のハカを想起するほど、国としての威厳を感じることができ、とても魅力的です。
準々決勝でフランスに敗れてしまったアイスランド代表でしたが、その試合後に行った「ヴァイキング・クラップ」が、選手とサポーターみんなでつかんだ結果とお互いを称えているようで、とても印象的でした。
長々と書いてしまいましたが、アイスランドの躍進のように、スポーツのジャイアントキリングというものは、人々に本当に勇気と感動を与えるものだと思います。日本でもラグビーワールドカップにおいて、普段はラグビーを見ないような多くの人々が熱狂しましたし、日本以外の国の人々でさえ「日本のファンになった!」とyoutubeやtwitterでコメントするほど、魅力的なものです。そのようなジャイアント・キリングを沢山見ることができるであろうEURO大会を是非皆さんも見てはいかがでしょうか。前回のアイスランドのように飛躍を起こすチームが現れるかもしれませんし、サッカーにあまり興味がなくても楽しめるものだと思います。
話は変わりますが、今年度のチームはリーグ戦1部昇格とインカレベスト4という高い目標を掲げています。これらの目標を達成するためにも、ジャイアントキリングを起こして強豪校を倒すしかありません。チーム一体となってジャイアントキリングを起こせるよう努力したいなと思います。
長く拙い文章でしたがご一読いただきありがとうございました。
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