こればっかりは。

致し方ない。ということです。
最後まで持たない、効率よく強度のあるサッカーが出来ないということです。

しかし、やはりというところは見えてきました。
サイドバック偏重が宜しくないと思っていたところ、前半のやれていた時間は、サイドバックの攻撃参加というより、バイタルまでの作り込みに重視し、守備で破綻しないようになっていたと思います。
サイドに追い込まれることも避けていたように思いますし、そこにわざわざ行ってしまう選手がいるということも分かりました。

和田くんがそれまで出せなかったバイタルへのパスがなんどか見られたのは、復活の兆しだと思いましたよ。
でも、せっかくのその勇気や努力も選手交代ですべて水の泡となってしまいます。

今日、思ったのは、キャプテンが自由を奪っているのではないか?というところ。
コンディション不良でベンチスタートだったキャプテン。
入ると途端に周りがキャプテンの一挙手一投足に神経をとがらせはじめます。
思い起こせば、これまで見てきたパターンです。
足がとまりはじめました。
重心が重くなりそれまで取れていたセカンドが取れなくなりました。
もうひとつの原因は稲垣くんがサイドハーフに回ったことです。
今日はやれていたのに、最後までボランチでやった方がよかったのに。

セカンドが取れない、サイドバックサイドハーフがキャプテンのスピードに合わせ始めた、これは、2014年のウタカがワントップだった時に、誰もウタカに合わせられなくてキャプテンに一任してしまった時と同じなのです。

さあ、動かしてくれ、と、ばかりに止まってしまう布陣。
しかし周りが動かないとキャプテンだって何も出来ない。
周りは何を待ってるのかと考えたところ、パスがどう出てくるかを待っていたのでは?と、思うのです。

キャプテンがいなかった時は、ひたすら走り回って、ひとりひとりが合うような合わないような、なんか、合った、というあまり規律がないサッカーをしていましたが、逆にそれで磐田を崩せたわけです。
キャプテンが入ってからは、中盤をオーガナイズしようとしたので、イレギュラーだった動きが封じられてしまいました。

今日勝つだけだったら前半のサンフレッチェのままで最後まで行けば良かったのです。
しかし、2点取って、自分たちの、という所に戻ろうとした。
だけど、「自分たちのサッカー」は、もう機能しないものになっているのです。
だから、まったく違った前半のサッカーでゴールができた。

じゃあ、これでやれば良かったじゃないか、と言われれば先のことを考えるとそうじゃないと思いましたよ。
走り回るだけなのも、そうそうにメッキが剥がれてしまうでしょう。
4試合だけなら、ごまかせるかもしれない、と、思ったのですが、そこに自分たちを置くことを是としなかった、ということで、優勝争いから脱落してしまったわけです。

きっと、こんなに頑張ったのに、と、思っていると思います。
エンターテインメントですから、頑張りもその要素のひとつです。
しかし、正しく頑張れていたかどうかは、疑問です。
正しく頑張れていれば、ほとんどの場合、勝てるのですから。


だけど。
決意しても頑張っても、結果が出ないというのは、辛いものです。

その昔、仕事で結果がなかなか出ず、苦しい時期の新プロジェクトだったので、周りからそんなこと出来るのかと、批判されていたことがありました。
みんな頑張ってるんだよ、と。反論するのですが、その時に
「がんばるだけなら、誰でも出来る。結果を出さんと認めてはもらえんぞ」と。

その時は泣きながら喧嘩しましたが、あとあと、考えてみると、本当に達成しないとならないのなら、たしかに頑張らんでも結果が出ればいいんよねと、思ったわけです。

使う人からすれば、私の苦労なんてどうでもいいですから、自分の仕事に対するスキルをどこまで落とし込んでいけるがということに集中するだけです。

同じく、みているひとかるすれば、
今日の試合、崖っぷちだった訳ですから。

優勝は難しくなりましまが、できる限り
来期に繋がるようなサッカーがして欲しいのです。

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