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こんな事でいいのだろうか

この記事を読んで、黒田さんさすがにこういう人間や人生、サッカーに対する考え方では、嫌われたくないと思っても嫌われるし、正しいと思われたいと思っても正しいとは言ってくれないです。

それは、私自身、こんな考え方をして周りの人達が自分の事を誰もわかってくれないと思っていた時期があったからです。
ほんとにわかりすぎて怖いくらい。

自分は(ある目的のため)正しい事をしている、目的達成のためにはルールで決められてないことはなんでもやっていいむしろやらないでいる方がおかしい、誰かがそれはずるいと言ってもそれをやらない方が思いつかない方が頭が悪いだけで自分は頭脳明晰でゴールにたどり着く為のことならいくらでも思いつく、その為に誰かが泣いていてもそんなの無能だからだ。無能な人間がなにか言えない周りの人のことを考えて言えないなんて、甘えだ。

こんな風に考えて実行して周りの人が同じゴールを目指してくれないからと怒鳴り散らして…
たしかに達成もしたしミスも少なかった、、はず。
しかし後になって思い返してみると大したことはしてなくて、誰でもできるし、なんならそんなに怒鳴らなくても、人に嫌な思いをさせなくてもできることだった、と分かったのは何年もたってからでした。

ですか、他人を蹴落とさずに何かを成し遂げることが出来るようになるまでそれまでの自分とは真逆な事をしないとならないというストレスからなんども鬱になりました。
鬱は頑張る人がなるといわれていますが私の鬱は私が自分のわがままを抑えることをしなくてはならないところから始まっていたので、それを治すためには周りと折り合いをつけて生きるためにはどうしたらいいのかを身につけなくてはならなかったのです。

他人を出し抜かなければ生きていけないと思っていたのにそんな事をしなくても物事は成り立っていくという事が本当に分かり始めたのは、町田がJ1に上がってきてから。
黒田さんという監督がとても嫌われていると聞いてからでした。

最初は町田が強いのは統率されたサッカーをしているからだと思っていました。
サンフレッチェと試合した時もそんなにかな、と、思っていたのですが、試合後の黒田さんのコメントを聞くと動悸が起こるようになりました。
ザワザワとするこの感じは…まるで昔の自分を見ているようでした。
この記事も「自分は悪くない、周りが悪い、周りが自分を陥れている」と。

1人が黒田さんを気に入らなくて、他の人は批判しないというならわかるのですが、これでは、だれも賛同もしてくれないし、多くの人に嫌われるでしょう。

だって好きな人と良好な関係を築きたかったら嫌なことは言わないんです。
自分と良好な関係を築いている人は嫌なことを言ってこない人達なんですね。
私もその人が好きだからその人が嫌なことは言わないんです。
たしかに良くない事を指摘しないのは良くないのかもしれませんが、困らないなら言わないでいいんです。
ゴールにたどり着くには時間がかかりますが、みんながよろしくないと思えばどこかで気づくものなんです。
人間てそこまで馬鹿じゃないんですよ…
その事を忘れてはならないと思ったのです。

黒田さん自身は、人に嫌われても、たぶんまったく辛くないと思うのです。
自分は間違ってないから。
だけど、Jリーグを見ている多くの人は辛いです。
なんだかリーグの信念とは違う悲しいサッカーを見ている気がするから。
勝つことだけがサッカーでなく、私たちJリーグサポーターは、勝っても負けても幸せなシーズンが続くことが願いなのです。

会社としてやらねばならぬ事があるとは思うのですが、それは私たち観客には関係の無いことむしろ見せてはならない舞台裏です。
優勝しても誰にもリスペクトされない、そんなシーズンの終わりは見たくない。

この記事を読んで、そう、思いました。

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