現実


昨日までは、正論での展開だったので、今回は、チームの現実を考えて、今、この状態を選択しているのかもしれないというところです。
今年の前半のテーマは、「勝つこと」であるということ。
去年の後半9月から勝てなかったチームを勝つことにこだわる集団に変えるということです。

「勝者のメンタリティ」というんでしょうか。自分を出し切った先に勝利を手に入れよう、ということでしょう。
実際、もうここで突っ込みたいのですが、やめときます。

さっき年明けの古新聞を見たのですが、監督が知人に「この陣容でACLまで、やりきるのか?」と言われたから、きっと、見返してやると思ったとの記事がありました。

去年も思ったのですが、この監督さんの言葉には、裏がありません。
一戦必勝と言えば本当に目の前の試合のことしか考えていませんし、とにかく行け!走れ!となると、本当に気持ちだけじゃなく行かなくては、なりません。
ということで、ガチガチに行って、力づくでACLもリーグもそこそこなんとかしようという目標は、監督の中にあるのでしょう。(たとえ無理でも)
そういう監督さんの思いとは、別にきっとフロントのほうは、冷静に考えていてほしいのですが、なんとなくそこは、同調しているように思います。

でも、深く考えずにオートマチックにやるほうが効率はいいので、今の路線でオートマチックに走って、つぶして、ワンチャンで勝つというルーティーンが成立すれば、年間7位くらいには、なれるかもしれません。

そのうえで、若手に華々しい夢を描いて自分を見失うようなことは、してほしくないのでは、とも取れます。
愚直にチームのために走るということが基礎として備われば、もともと持っている技術とともにしっかりとした土台を持った選手に育つということでは、ないでしょうか。

今、きらめいているからいいというわけでなく、地味な仕事もできる選手にならなければ勝利の天秤が揺れているときに自分たちのほうへ傾ける力は備わらないという理論であるように思います。

見た目は、不細工ですが、そういう地力をつけよう、というのが現状では、ないかと思うのです。
頭でっかちになって、いざというときに言うことを聞かない選手というのが上にとっては、一番めんどくさい存在なのです。
いうなれば、「戦力」の英才教育であるということでは、ないでしょうか。
監督のため、クラブのために戦う選手です。

夢を見るのは、先のこと、今は、辛抱の時期である、というのは、このことでは、ないかと思うのです。
たとえ、批判されようともこの部分に信念を持っておられるので、とうぶん変わることもないですし、それが理解できるサポーターのみがサポーターである、という状況も変わりないと思います。
チームの中で今のチーム状況が理解できる選手、もしくは、チームとして真っ新なうちに染めてしまいたい選手が今、試合に出ている選手だと思います。
実力で拮抗していても、方針に沿わない選手や実力がないうえに方針に沿わない選手は、紅白戦にも絡むことは、できないと思います。
外国人選手でなかなか出てこない選手は、戦術が骨の髄まで浸透するまで出てこないかもしれません。
少しでも自分のサッカーがということでは、チームの思想にゆがみがでてしまいますから。
それくらい締めていかないと、やれないという状況なのだと思います。
ゆえに、今、このやり方でいいのか?と疑問をぶつけても、そんな夢みたいなことを言ってる場合じゃないと一蹴されてしまうでしょう。
現実路線、ということでしょう。

 ですが、興業としては、まったく面白みがないですから、観客が減る、サポのモチベーションが落ちるのは覚悟の上でしょう。

仕方ありませんよね、あれも、これも、できないですもんね。

 

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