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教育計画を見直す
前回の記事で、子どもにも教師にも負担をかけない学校行事をつくるには、【系統性を共有すること】が大切だと思うと考えました。今回は、ここから記事を書きながら考えていきたいと思います。
まずは、教育計画とは
「○○小学校教育計画」って、どこの学校もあると思います。なぜなら、その計画に含まれる「各教科の計画」や「全体計画」の一部は、法令で作成が必須となっているからです。ちなみに、必須となっているものは、
・各教科、道徳科、外国語活動、総合的な学習の時間、特別活動の指導計画
・道徳教育の全体計画
・総合的な学習の時間の全体計画
・特別活動の全体計画
・食に関する指導の全体計画
・学校保健計画
・学校安全計画
は、法令により定められています。では、その他は、というと通知や答申などを根拠として、各校の任意で作成しています。
ちなみに、今回、焦点を置いている「学校行事」は、「特別活動の指導計画」に含まれるので、作成が必須となります。
極端な教育計画
さて、ここで、ある事例を紹介します。これまた極端な事例ですが、実際に遭遇したものです。
異動したら、3月までの行事など全ての計画が教育計画に示されていた。
職員会議は、その教育計画を基に行われる。
というものです。A4リングファイルで手渡されたのですよ。当時、僕は、体育主任を任されていたのですが、運動会の計画や冬季の体力作り強調週間実施計画的なものまで全て計画済み。
これ、確かに、5月に運動会を実施する地域で、異動してすぐ体育主任だったので、助かったところもあります。しかし、長期的な視点で見ると、デメリットの方が大きいと思いました。だって
主任の思考を停止させているじゃないですか。
更に言えば、当時は、まだまだ紙文化が主流。印刷、製本に関する莫大な時間を取られてしまい、他の職員からも不満が上がっていました。なので、この方式は、廃止に向けて暗躍したのですが、それは、またどこかの機会でお話しします。
さて、今回は、教育計画について振り返ってみました。でも、一番の問題は、教育計画を【見ない人】も一定数いることだと思います。この点について、実は、今、個人検討していることがあるので、次回は、そこら辺をアウトプットしていきたいと思います。