コロナを乗り切れ、アマビエでご利益?
経済はじめ、あらゆる人の動きが停滞してる。
原因はもちろん、新型コロナウィルス(COVID-19)。
緊急事態宣言が、延ばれていく時代。
解除を選択できる県もあるが、それだって、すべてが元通りではない。
終息がいつになるかは、誰にも見通せない。
抗ウィルス剤やワクチンの開発が急がれるが、別のアプローチでウィルスをに対抗する動きがある。
アマビエだ。
すでに多くのメディアが取り上げているアマビエ。
なんぞや?と首をひねりたくなるが、伝説の半人半魚や妖怪で、水木しげるも描いている。その道の人には有名らしい。
日本古来の伝承というが、宮城県生まれのぼくは知らなかった。
海中から光輝く姿で現れて、豊作や疫病などに関する予言をするのだというが、よくよく調べると肥後の発祥。
江戸までは伝わったようだ。東北は遠かったのだろう。それとも寒かったのか。リアス式海岸を登れなかったのかもしれない。妖怪は座敷童というのが、ぼくの常識だ。
京都大学附属図書館所蔵の図がオリジナル。書かれてる原文がこちらだ。
肥後国海中え毎夜光物出る。所の役人行見るに、づの如く者現す。私は海中に住、アマビヱと申す者也。當年より六ヶ 年の間諸国豊作也。併し、病流行、早々私写し人々に見せくれと申て、海中へ入けり。右写し役人より江戸え申来る写也。 弘化三年四月中旬
個人的にわりとマイナーなアマビエが、なぜこんなに広まったのか?
仕掛け人は、「大蛇堂」という妖怪掛け軸専門店。大胆にアレンジした強面のイラストをTwitterに投稿した。このとき、アマビエの解説をつけたというから、やはり一般には馴染ない妖怪だったのだ。
「疫病退散にご利益があるというアマビエの力を借りよう」
「コロナウィルス対策としてアマビエのイラストをみんなで描こう」
多くのTwitter利用者がこの考えに賛同する。#アマビエ #アマビエチャレンジ #アマビエ祭り を付けて自己流にアレンジしたアマビエ作品を次々に投稿する動きが起こった。
作品はイラストだけにとどまらない。イラスト、漫画、動画、ぬいぐるみ、あみぐるみ、刺繍、フィギュア、スタンプ、こいのぼり、その他小物などと、幅広い種類が妖怪として参上した。
アマビエのポイント
人魚・半魚人である
口ばしがある
髪が地面につくほど長い
足は3本
海から上陸
そんなわけで、ぼくも参加。テキストのトップに置いた絵がそれだ。
コロナ禍が少しでも早く去ることを祈る。