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「マイ釈台」を自作してみた!
講談教室に通い始めて、気づけばもうすぐ一年が経とうとしています。この一年間、講談の練習を重ねる中で、「やっぱり自宅に釈台があれば…!」と思うことが何度もありました。そこでついに、自分専用の「マイ釈台」を自作することにしました。
そもそも釈台とは?
釈台とは、講談で使われる小さな机のような道具です。この釈台を張り扇で「パンパン」と叩くことでリズムを取ったり、話の強調ポイントを際立たせたりします。そのため、釈台の音が鳴る部分はとても重要です。特に、サイドの板のすぐ上に天板が乗っている部分が最も良い音が出る場所とされています。なので薄っぺらいコンパネ板で作るのもなんだか心許ないと感じていました。
マイ釈台の自作プロセス
まずは材料選びから。スプルース材という木材で1820㍉×360㍉×33㍉のものを手に入れました。設計はシンプルで、1枚の板をカットして組み立てるだけです。事前に設計図面もCADで作成しておいたので、スムーズに作業を進められました。
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仕上げの工夫ポイント:
• 木材をカットした小口(断面)には木目シールを貼り、見た目をすっきりと仕上げました。
• ツヤなしのクリアニスを塗布することで、自然な風合いを保ちながら木材を保護しました。
完成してみての感想
自宅に釈台があるだけで、講談の練習が一段と楽しくなります。叩くたびに、「自分専用の道具を作ったんだ」という達成感が湧いてきます。ただ、木材をしっかりしたものにしたせいか、完成品は10kg以上あり、かなり重くなってしまったのが少しネックです。それでも、「やったぞ!」という喜びが勝り、重さも気になりません。
大人の冬休みの工作として
今回の釈台作りは、まるで冬休みの工作のようでした。図工の授業を思い出しながら木材を切ったり塗ったり…。一から何かを作る楽しさを改めて実感しました。
「マイ釈台」を手に入れることで、講談の練習がより充実するだけでなく、講談の世界への愛着も一層深まること間違いありません!