速くなる時と強くなる時
昨日は県内の普通科高校での授業日でした。
この高校の体育の先生方も本当に素敵な方ばかりで、週に一回出勤するたびにいつも勇気と元気をいただいて帰っています。
そんな昨日の帰り際、一人の先生がボクにしてくれた話がとても素敵だったので紹介させていただきます。
それは「陸上競技には、速くなる時と強くなる時がある」という話です。
ご自身も陸上競技をされ、その後長年指導もされているその先生曰く「速くなる時は放っておいても速くなる」とのこと。
「えーっ、そうなんですかー!?」とビックリしたボクに、続けてこう話してくださいました。
「逆に、強くなる時に速くなろうと思っても無理。速くなれない時は強くなる時なんだ」と。
怪我や不調で思うように走れない時がある。
そんな時、誰だって不安になるし、どうしたって焦ってしまう。
そんな時こそ「今は強くなる時だ」って自分に言い聞かせる、何度も何度も言い聞かせてグッと耐える。
そうしてきちんと強くなった選手は、きちんと速くなる。
授業を終えて、今まさに帰ろうとしていたボクの心に、この先生の言葉がドーンと伝わってきました。
いや、言葉というよりもその「思い」が伝わってきたんだと思います。
「今はいろんな不安もあると思うけど、サブちゃんはぜってー大丈夫!」と言い切ってくれました。
ボクよりもボクを信じ、応援してくださっているその思いがとても嬉しくて、何よりも心強かったです。
高校の後輩でもあり、元同僚であり、改めて今同僚となったボクのことをいつも気にかけてくださっていること。
ご自身の専門種目である陸上競技のことを、他の誰でもないご自身の言葉で伝えてくださったこと。
ボクが今置かれている現状と心境に寄り添い、精一杯応援してくださっていること。
その一つひとつがギュッとなった言葉だったからこそ伝わってきたんだと思います。
今までボクは「どうすれば伝わるのか」を追究・実践してきたし、それはこれからも続けていきます。
そして、その知識と経験を必要としてくださる方々に伝えていきます。
その一方で、今回のように「伝わってきた感動」を味わう心も大切にしていきたいと思っています。
それがまたボクの「伝える力」を磨き、高めていくことになるんだと思います。
そんなボクとあなたをつなぐ今日のしつもん
「どんな感動がありましたか?」
きた@ 感動はCan doになる