R-50指定 続 番外編 お茶づけ海苔殺人事件
〈前口上〉
先日投稿しました「番外編 お茶づけ海苔殺人事件」の続編をのりのりで書いてしまいました。ここに出てくる「先生」は明智小五郎と称していますが本当は明智小次郎といいます。あまりに負け組的名前なので小五郎にしています。クレームがくればしょうごろうと読むんだと言い逃れるつもりでいます。ただ最近は相棒の峰子から短小とからかわれますので見栄のために物干し竿の方にもどそうかとも思っています。巨乳の峰子のフルネームは不二峰子といいます。よく似た名前の女がいることはもちろん彼女は知っていますが図々しいので本人は全く気にしていません。峰子の言葉遣いには統一一貫性とういうものが全くありません。それは彼女の親が転勤族で子供の頃からいろんな地方で暮らしたがためです。ですが発情すると京都弁になりちょっといけないあたりが露ばんできたりなんかすると熊本弁になるといった若干の法則性もありはします。もうお分かりのように不謹慎極まりない内容ですのでRー50指定とします。ではどうぞ
〈本編〉
神田川リバーサイドホテル 午後3時 半額タイムきっかりに二人はチェックインした
先生、鮮やかな推理やったばい うわ、ウオーターベッドぞね はよしゅうたい
待て、その前に峰子君、さっきの事件のおさらいだ 何か気になることはないかね
そやね 強いて言えば巨乳看護婦がエロ院長をぶっ刺した刃物の行方くらいやね
それは神田川に決まっている 他にあるだろ ほら、あれだよ
そやね あの看護婦に2センチ負けたことかなぁ
おっぱいのサイズではない 教えただろう、ほらフロイトの
肛門欲動のことでっか
ちがう💢「錯誤行為」だ
あ! 思い出した 言い間違いのこっでんな たしか、言い間違いは不注意ではなく、無意識の本音や願望のあらわれでおこるっちゅう、あれでんな それがどうしたんどす?
まだ分からんのか、あの看護婦、「それは、濡れ衣よ」と言っただろ
へぇ、確かに言いましたなぁ
そこに、違和感を覚えなかったとはね、ふん、まだまだ未熟だな
もう、焦らさんとはようしてくれんね はよう はよう
普通あそこは、
濡れ濡れよっ、でしょ
ちがう💢
じゃあ、なんね💢
あそこは「言いがかり」ないしは「牽強附会」と言わねばならない
そっかなあ
従って、あの巨乳ちゃんの無意識には貧乳へのコンプレクスが潜んでおり、それが、あのときの「それは、濡れ衣よ」になったわけだ
そっかなあ わたしはあの巨乳の、濡衣洋子の貧乳に対する憎悪が、「それは、濡れ衣よ」という言い方になって、無意識のうちに濡衣洋子に濡れ衣を着せようとしたのではないかと思うのですがね それにですね あの永谷園の海苔ですけど、あれってわたしが嘗めて胸に付けたんですけど
なにぃ~、ということは、こぼれてたまたま付着したのではなくて、あの巨乳ちゃんはことさらわざと嘗めて、すなわち唾液で湿らせてあの巨乳につけていた、ということか
その蓋然性はかなり高いと思わるるね
エロい!なんというエロいプレイだ!
せんせ、ほらこれ
あ、聴診器!どこでそれを
あいば持って来たとよ もちろん唾液の付いとる海苔も付着しちょるばい
そ、それ最重要証拠だろが
せからしか そいよかこいばみらんね
あ、谷間にも海苔が
はよ 聴診器ばあてんね
虎落笛(もがりぶえ)?
うちの胸のよがりよっとたい 下の海苔も見るね
おう、なんとういう倒錯!
ああ、こいのこつね かわゆかね
ち、ちがう
(パクリ)
(うっ)
はやかー
すまんでそうろうのすけ
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