続 Nice Buddy 峰子 #迷鑑定バディハイキング
ふふふ。明智を出し抜いてやったわ。このティアラいくらかしら。そうだ、あの盗品鑑定専門の博多の乱歩堂で鑑定してもらおうっと。
あのー。
うさんくさい爺さんがでてきた。
これ、どれくらいになります?
2千万じゃな。
ウッフーン。抱きたくなぁい?
ふむ。よか。お前のボディに免じて成金に一億で売ってやっばい。
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ふー、年の割に絶倫ね。身体も脂がノリノリで、それに体位も・・・。あら、お髭がぶら下が・・・、あ、お前は!
やっと気づいたか、峰子。何度も寝た仲なのに、がっかりだよ。
やったわね、明智!
まあ、待て。ぼくはお前を捕まえるつもりはない。
え!どういうこと?
探偵も儲からんし、お前と泥棒稼業もいいかなあって。
いいわ、あなたならいいバディになるわ。
じゃあ、ハイキッ
峰子の足が円を描き、明智の後頭部を蹴った。
明智は前のめりに倒れ、倒れたまま峰子を見上げ、苦笑いして言った。
粗忽ものが。ハイキックじゃない、ハイキングで仲直りしようと言おうとしたんだ。
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