短歌ノート|7月29日
2010年
明日へと続く道だと信じてる 自分だけしか見えてなくても
言い訳をしない冷たさあるのだと 時間をこえた声が聞こえる
構造を読み解く力みせるのは 真の目的つかむ瞬間
風鈴の涼しささえも温度計 差でしかないと気づく酷暑日
ひとり旅 緊張感も楽しみで夏休みだし背伸びしたよね
失った指輪が戻る意味を問い 考えすぎて金縛りだね
ものづくり時間をこえる価値はなに 才能という答えに詰まる
2012年
空白の叫びを聞いて 物事の奥にある膿 吐き出させたら
2013年
渡された鍵はなにかの罠なのと 勘違いして使わぬままに
2014年
暑さにも慣れてしまって感覚が鈍ってしまい 汗もでなくて
2015年
どこへ行く サイコロなしで決めたなら背後にそっとついて行きたい
2016年
求められ道が出来たら歩むだけ 逆境ならば手をとりあって
2018年
どこまでも後ろ向かずに走ったら 離れられるか出発地点
バラバラに散りばめられた言葉から ひとつに戻す時は今ここ
2019年
しとやかに撫でた指先 今はまだここに居ぬから朝まで待って
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