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五十嵐威暢アーカイブ授業活用事例  プロジェクトデザイン入門

金沢工業大学(KIT)では、プロジェクトデザイン教育を行っています。プロジェクトデザインは、KITのカリキュラムの支柱であり、教育目標である「自ら考え行動する技術者の育成」を目指し、問題発見から解決に至る過程・方法をチームで学び、実践します。

1年次の前学期に行われるプロジェクトデザイン入門は、学科ごとに行われるプロジェクトデザインの導入授業で、検証・評価のために必要な実験プロセスと技術を学びます。4月末に行われた情報工学科のプロジェクトデザイン入門では、新入生340名が五十嵐威暢アーカイブで作品を鑑賞し、その感想からデータサイエンスに基づくデータ取り扱いスキル(データ収集→整理→分析→仮説→視覚化→報告)の基本学習を行います。

鑑賞日当日、学芸員の野見山さんが学生たちにワークシートの書き方や作品の見方など鑑賞を行う際についてのアドバイスを行いました。その後、9つのグループに分かれ、1グループ40名程度が入れ替わりながら五十嵐アーカイブで作品を鑑賞しました。学生たちはテーマに沿って作品を選び、作品を選んだ理由や作品の魅力などの情報をデータ化するためにメモを取りながら、ワークシートに取り組んでいました。後日、この鑑賞体験を元に学生それぞれが感想文を作成し、その感想文を使って自然言語処理(テキスト分析)、感性豊かな学生が感じた「何か」の定量的分析、感性豊かな学生が感じた「意外な何か」の抽出などを行い、全チームのレポート情報を分析して共有し、チーム毎にゴールを検討、その成果をポスターにまとめ発表を予定しています。


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