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読書備忘録23

この本に求めていたこと

35歳の教科書というタイトルを見て思わず即買い。35歳は、私の年齢であること。同業で常に意識をするリクルートの出身である藤原和博さんが著者であることの2つの理由で読もうと決意。私は、昨年の4月に新部署への異動が叶い、それまで12年同じ部署で仕事をして、飽きが来ていた気持ちから心機一転できたものの、まだ胸にひっかかるものがあり、このままでいいのか?不安と迷いが消えないままでいた。自己啓発本を読むと負け、みたいな変なプライドがあったが、どうしてもモヤモヤが消えない。このモヤモヤが少しでも楽になるヒントがあるのかと思い手に取ってみた。

感想

この本に書いてあることを自分なりに要約した。

・伝えたいこと
組織に埋没するのではなく、自立した個人として人生を設計し、プランニングしてオリジナリティの高い人生を歩んでほしい

・それってどうゆうこと?
会社や役職などの看板を外したときの自分は何者なのか?

・それはどういう状態?
会社や組織のブランドに頼らなくてもよい個人の実力をつけること
地位+役職+人事権+予算権+事務所=虚飾
これは自分の実力ではないことを理解する

・つまり?
自分−虚飾=何が残る?


30代は40代・50代を方向付ける迷える年代
30代で大事なことは

1.自分の技術とは何か?について自分と向き合うこと
2.会社以外に打ち込めることを見つける

私にスキルが備わっているかわからない…。これは本当に不安である。自分が持ち合わせているスキルってなんだろうか・・・。

20代から30代前半にかけてガムシャラに働き、その結果、昇進をしてきた。生活のほぼ100%を注ぐことで、知識も深まり、未知であったマネジメントの知識を知ることができた。つまり時間×労力を注いだ分、自分のアセットになった自覚があった。今はどうだろう。成果の踊り場であることは十分理解しているつもりだが、仕事に注げる情熱?は以前より落ちていると感じる。というよりも、自分で全力を出さないようにブレーキをかけているように感じる。
なぜだろう?

言い訳を書く。

注ぐ時間×労力を増やしても得られるリターンが以前よりも少なくなっていると感じている。今まで経験したことがない領域で日々わからないことがわかるようになる知識を習得できているのは楽しい。ただ、本当に自分がやりたいこと、向いてることってなんだろうか?俺って何が1番輝けるフィールドなんだろうか?と考えてしまう。結婚をしたということも自分の中でなにか思考が変わったのだろうか。
そんなモヤモヤを抱えながらふと思ったことは、会社以外に打ち込めるものがないと気づいた。仕事にモヤモヤしながらも仕事以外の時間はこうやって本を読んだり、妻と休みの日にどこかに行くことが中心で、プライベートで新しいことに挑戦していないと気づいた。昔は仕事で得た悩みは仕事でしか解決しないといった思考を持っており、仕事が充実してないとプライベートは充実するわけがないと思っていた。ふと、この歳になり、この本と出会ったことで思ったのは、プライベートの充実は仕事を始め、自分の本業や自分が本流としていきたい人生のヒントを得ることに繋がるのではないか。プライベートを充実させることは仕事からの逃げという思考をまず捨ててみようと思う。
ライフステージも変わった。手始めに、小さい時からやっていたハンドボール。地元の実業団チームの試合を見に行こうと思う。どれだけ年数を重ねても、ハンドボールは一貫して大好きだし、今の自分を作ってくれた私の一部だ。まず思いついたことから始めてヒントを得てみようと思う。そんな思いを持つことができた本であった。


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