インナータイムトラベル Ⅰ
タイムトラベルしてみる
自分の中で
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幼い日々の
いつもお婆ちゃんがいた。
共働きの両親は昼間、家にいることは少なかった。
母親方のお婆ちゃんだった。
母は末の娘だったと思うのだがなぜか我が家で同居していた。
あ、その前は母のお兄さんの家にいたような、なぜうちへ来ることになったのかは私は知らない。
聞いてはいけないことのように感じていた。
どんなにやんちゃをしても、騒いでも、お婆ちゃんはすべてを肯定し、すべてを受け入れてくれていた。
3つ上の姉とは仲が悪かった。というよりもいつも意地悪なことをされていた。
今から思うと、なぜだろう私は妙に素直な子供だったと思う。そして姉は、私から言わせればかなりひねくれていた。
勉強はできたが、何か思いやりというか優しさというか、そんなものがかけているように思えた。私に対してのことだけだったのかもしれないが。
私の消極的な性格は、この頃に作られたのではないかと思っている。
この頃、姉によく「内弁慶の外ネズミ」と言ってからかわれていたことを今でも思い出す。
幼児期の、母親の後ろに隠れたりする、幼児にしたらよくある行動を必要以上に咎められ、バカにされていた。
口が達者な姉に追い詰められ、最終的には私が切れて、ホウキを持って追いかけるというお決まりのパターンだった。
この姉とは今では表面上は大人の付き合いをしているが、心を打ち解けあえるとは全く思えない。
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