kisyuya 紀州屋良五郎

曾祖父が紀州相撲協会頭取でした。その四股名から紀州屋良五郎のペンネームでBlog(アメ…

kisyuya 紀州屋良五郎

曾祖父が紀州相撲協会頭取でした。その四股名から紀州屋良五郎のペンネームでBlog(アメブロ他)を発信しております。 永年の司書・出版編集(東京書籍)の経験をベースに大衆演劇を中心に落語・大道芸・映画・上方芸能全般・音頭・講談・奇祭、などのテーマで徒然に綴ります。

最近の記事

▩ 映画『あんのこと』を見た

〇 こんな映画をみた。 ハッピーエンドではないのが現実なのだ。なるほどとうなづく、実話に基づく作品だ。 〇予告編 解説 「AI崩壊」の入江悠が監督・脚本を手がけ、ある少女の人生をつづった2020年6月の新聞記事に着想を得て撮りあげた人間ドラマ。 売春や麻薬の常習犯である21歳の香川杏は、ホステスの母親と足の悪い祖母と3人で暮らしている。子どもの頃から酔った母親に殴られて育った彼女は、小学4年生から不登校となり、12歳の時に母親の紹介で初めて体を売った。人情味あふれる

    • ☆劇団寿に思うこと☆

      結構、長く見てきたのが劇団寿。そこで一番、印象に残ったことがある。 『風の丘を越えて/ 西便使』という韓国映画がある。この映画は、1960年代ころの移りゆく現代社会を舞台に、韓国の伝統芸能・パンソリを親から子へ伝承する旅芸人家族の愛と芸道に関する物語である。 初めて、劇団寿に出会ったころ、それは、2013年、静岡県伊豆の熱川ホテルおおるりだったと記憶している。私がみた印象がこの映画の一つのシーンにぴったりだった。 父子が歩んできた道は、まさに旅芝居の芸能伝承の道だった。

      • ▩ 映画『すずめの戸締まり』を見た

        〇 STORY 九州の静かな町で生活している17歳の岩戸鈴芽は、”扉”を探しているという青年、宗像草太に出会う。草太の後を追って山中の廃虚にたどり着いた鈴芽は、そこにあった古い扉に手を伸ばす。やがて、日本各地で扉が開き始めるが、それらの扉は向こう側から災いをもたらすのだという。鈴芽は、災いの元となる扉を閉めるために旅立つ。 キャスト (声の出演)、松村北斗、原菜乃華、深津絵里、染谷将太、伊藤沙莉、花瀬琴音、花澤香菜、松本白鸚 スタッフ 原作・脚本・監督:新海誠 キャ

        • ▩ 映画『耳をすませば』を見た

          〇 まいど、おおきに。こんな映画を見ました。 〇 予告編 STORY 本を読むことが好きな中学3年生の月島雫は、最悪な印象を抱いていたクラスメートの天沢聖司が懸命に自分の夢を追いかけている姿を目にして徐々に心惹(ひ)かれていく。対する聖司も彼女が小説家になるという夢を抱いているのを知って意識し始める。お互いに夢をかなえようと誓い合う二人だったが、それから10年が経って24歳になった雫(清野菜名)は出版社に勤めて児童小説を編集していた。いつしか小説家になるのを諦め、夢を追

        ▩ 映画『あんのこと』を見た

          ▩ ドキュメンタリー映画『荒野に希望の灯をともす』を見た

          〇 何度か直接お会いし、お話しをお聞きしていた中村哲さんの映画を見る事が出来た。 2022年 / 日本 / 90分 / 日本電波ニュース社 配給 監督・撮影谷津賢二 朗読石橋蓮司 語り中里雅子 出演中村哲 公式サイトhttp://kouya.ndn-news.co.jp/ これは「生きるための」戦いだ。 アフガニスタンとパキスタンで35年に渡り、病や貧困に苦しむ人々に寄り添い続けた、 医師・中村哲。 戦火の中で病を治し、井戸を掘り、用水路を建設した。 なぜ医者

          ▩ ドキュメンタリー映画『荒野に希望の灯をともす』を見た

          ▩ ドキュメンタリー映画『乙女たちの沖縄戦 ~白梅学徒の記録~』を見た

          乙女たちの沖縄戦 ~白梅学徒の記録~2022年/日本/118分 監督【ドキュメンタリーパート】太田隆文、【再現ドラマパート】松村克弥 出演【ドキュメンタリーパート】聴き手:森田朋依 【再現ドラマパート】實川加賀美、森田朋依、永井ゆみ、城之内正明、響一真、加藤亮佑、ヒロ=J・C片岡、海老沢貴志、藤真由美、布施博 公式サイトhttps://otometachinookinawasen.com/ ドキュメンタリーと再現ドラマで描く、 少女たちの戦争悲劇! 映画「ひめゆりの

          ▩ ドキュメンタリー映画『乙女たちの沖縄戦 ~白梅学徒の記録~』を見た

          ▩ ドキュメンタリー映画『長崎の郵便配達』を見た

          〇 異色のドキュメンタリー映画を見た STORY元イギリス空軍所属のピーター・タウンゼントさんは、後にジャーナリストとなり長崎を訪れる。 彼はそこで、16歳のときに郵便配達中に被爆し核廃絶のための運動に生涯をささげてきた谷口稜曄さんと出会い、1984年に谷口さんへの取材をまとめたノンフィクションを出版する。 2018年8月、ピーターさんの娘である女優のイザベル・タウンゼントさんが長崎を訪問し、父親の本に登場する場所をめぐる。 キャスト イザベル・タウンゼント、谷口稜

          ▩ ドキュメンタリー映画『長崎の郵便配達』を見た

          ▩ 関西オムライス ベスト10

          まいどおおきに〜食べ歩きメモでおます ①南自由軒 ②御影公会堂食堂 ③グリル一平 新開地 ④洋食倶楽部 EN ⑤源ちゃん ⑥重亭 ⑤自由軒 ⑥オーションビュー ⑦明治軒 ⑧はり重 道頓堀グリル ⑨北極星 堀江店 ⑩レッドリバー ⑪ガスビル食堂 (髙額すぎるので番外)

          ▩ 関西オムライス ベスト10

          ▩ 戟党 市川富美雄一座 香芝天満座 2022/02/15

          〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます  〇遅まきながら今月のカンゲキのはじまり 〇香芝天満座初乗り 〇ゲスト  天龍地そら ☆洗練された舞踊レベルと目を見張る芝居!   🔸劇場スケジュール 03月  劇団美川 年内はすべて決まっている。(写真)   ★メンバー 座長  市川富美雄 紀訥紀乃 實川加賀女 實川菜々美 實川結 市川千也 小川紗矢香 實川樹 實川輝那 他 ゲスト 天龍地そら   ★ ☆芝居「清水次郎長外伝 清水の小政 血染めの小判」 キャスト

          ▩ 戟党 市川富美雄一座 香芝天満座 2022/02/15

          ▩ 映画『西成ゴローの四億円 -死闘編-』を見た

          ◯ 楽しみの続きを見た。前編もよかったが更に上回る迫力だ。 西成に根ざしたゴローは日雇い労働と四億円をつくるための闇仕事に勤しむ日々を過ごしていた。記憶が少しずつ回復するなか、その原因を作ったのはゴルゴダ(加藤雅也)だったことを思い出す。 ゴルゴダは、とある教会を根城に表向きは信仰団体を装い闇社会に生きる、秘密結社テンキングスのアサシンヘッド。最高位幹部の百鬼万里生(木下ほうか)の元、邪魔な人間を始末していた。 ゴローと縁が出来た闇金姉妹の松子(徳竹未夏)と梅子(古川藍)は

          ▩ 映画『西成ゴローの四億円 -死闘編-』を見た

          ▩ 映画『ドライブ・マイ・カー』を見た

          ◯ 話題作、前評判は高い。幾たびもノーベル賞の名に挙がる作家・村上春樹氏の作品だ。今年こそノーベル文学賞の前触れを感じさせる動きだ。 STORY 脚本家である妻の音(霧島れいか)と幸せな日々を過ごしていた舞台俳優兼演出家の家福悠介(西島秀俊)だが、妻はある秘密を残したまま突然この世から消える。2年後、悠介はある演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島に向かう。口数の少ない専属ドライバーの渡利みさき(三浦透子)と時間を共有するうちに悠介は、それまで目を向けようと

          ▩ 映画『ドライブ・マイ・カー』を見た

          ▩ 映画『西成ゴローの四億円』を見た

          「その仕事、なんぼや?」 所持金0円の無敵の男が、家族のために捨て身で稼ぐ。 人情の町、西成。人情の男、ゴロー。 大阪の西成に住む、日雇い労働者・土師晤郎。腕っぷしが強くて皆から頼られる反面、殺人罪で服役していた過去から「人殺しのゴロー」という異名を持っていた。断片的に記憶を失った彼だが、元政府諜報機関の工作員だったこと、妻と娘がいたことなど記憶を少しずつ取り戻していく。ある時、家族の現状を知ったゴローは、固く決意する。「心臓移植が必要な難病を患う一人娘のために、どんなことを

          ▩ 映画『西成ゴローの四億円』を見た

          ▩ 映画『前科者』を見た

          罪を犯した者、非行のある者の更生に寄り添う国家公務員、保護司。保護司を始めて3年の阿川佳代(有村架純)は仕事にやりがいを感じ、様々な「前科者」のために奔走していた。そんな中、佳代が担当している物静かな工藤誠(森田剛)は更生を絵に描いたような人物で、佳代は誠が社会人として自立する日は近いと楽しみにしていた。しかし、誠は忽然と姿を消し、再び警察に追われる身に。一方その頃、連続殺人事件が発生。捜査が進むにつれ佳代の壮絶な過去や、若くして保護司という仕事を選んだ理由も次第に明らかにな

          ▩ 映画『前科者』を見た

          ▩ 映画『ノイズ』を見た

          STORY 猪狩島に暮らす青年・泉圭太(藤原竜也)。生産を始めた黒イチジクが評価され、島が5億円の地方創生推進特別交付金を受けられることになり、彼は過疎化に苦しむ島の人々に希望を与えられた喜びをかみしめていた。そんな折、小御坂睦雄という男が島に現れる。圭太と猟師の田辺純(松山ケンイチ)、警察官の守屋真一郎は、不審な言動の彼を警戒していたが、誤って殺してしまう。殺人を隠ぺいしようとする3人だが、殺人鬼で元受刑者だった小御坂の足取りを追っていた県警が島に乗り込んでくる。 キャ

          ▩ 映画『ノイズ』を見た

          ▩ 映画『なれのはて』を見た

          なれのはて2021年 / 日本 / 120分 / ブライトホース・フィルム 配給  監督/撮影/編集粂田 剛 出演嶋村 正、安岡 一生、谷口 俊比古、平山 敏春 音楽高岡 大祐 公式サイトhttps://nareno-hate.com/ 喧騒と熱気渦巻く生温かいカオス、フィリピンのスラムへようこそ 帰国することを諦めた日本人男性たち―“困窮邦人”と呼ばれる男たちの生活を7年間追い続けたドキュメンタリー! マニラの貧困地区、路地の奥にひっそりと住む高齢の日本人男性た

          ▩ 映画『なれのはて』を見た

          ▩ 映画『クナシリ』を見た

          クナシリ2019年 / フランス / 74分 / アンプラグド 配給  監督・脚本ウラジーミル・コズロフ 製作デヴィッド・フーシェ 撮影グレブ・テレショフ 公式サイトhttps://kounachir-movie.com/ 北方領土・国後島。 そこはまるで、取り残された島だった北海道からわずか16キロに位置し、かつては四島全体で約17,000人の日本人が生活していたという北方領土。しかし、戦後の1947年から48年にかけて引揚が行われ、今日本人は一人もおらず、日本政

          ▩ 映画『クナシリ』を見た