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弱小吹奏楽部を追いかけた軌跡 第22話 基礎合奏の効果

 秋の文化祭シーズンが到来、吹奏楽部は学区内の地元2地区で二日間連続で招待演奏をさせていただくこととなりました。

 文化祭を実施する二つの地区の小学校を卒業した子供達が今の中学校に進学してきます。

 それでも1学年合わせて70~90人程度。
 これが年々生徒数が減っていく予定になっているから困ったもんです。

 文化祭の演奏は、来年中学進学を控えた子供達、保護者に対して絶好のアピールの場になるはず。

 新入部員獲得のため、地元の知り合いや今現在小学6年生の子供を持つ保護者に声をかけまくりました。

 とにかく呼込んで子供達や保護者の方に興味を持ってもらう狙いがあったので。

 初日は娘の出身小学校の地区ではなく、もう一つの地区の体育館で演奏を披露しました。

 私はこの体育館に入るのが初めて。文化祭を主催する役員の方々も知らない人ばかりです。
 いつもの撮影・録音機材を持ち込んではみたものの、施設の勝手が解らない。

 体育館内の配置を見て困りました。指揮者のすぐ後方約1メートルには鑑賞席が並んでいます。

 娘のクラリネットとフルートの子がソリストとして全面に出てくる場面があり、この配置では奏者もお客様も近すぎてお互いが気まずいのではないか・・
 しかも近すぎてクラリネットとフルートの音しか聞こえない席もあります(-_-;)

 体育館の2階にマイクとカメラを設置しようと思い、階段を登ろうとしたものの扉にカギがかかっていて開けられない。

 主催の役員さんに事情を説明し、開けてもらおうとしましたが、私からの提案に何やら5~6人でひそひそ相談している様子・・・

 「危ないので立ち入り禁止です」とお断り。私は不審者ではありません💦

 仕方なく後方にカメラを設置したものの、画面の3分の1はお客さんの頭が映り込んでいる。マイクは・・・もはや諦めた。

 すっかり撮影を諦め、演奏を集中して聴くことにしました。隣には校長先生がカメラを片手に子供達の表情を撮影しています。

 校長先生は吹奏楽部を応援してくれる良き理解者。学校のブログではいつも大々的に紹介してくださいます。
 本当にナイスな校長先生です👍

 演奏が始まりました。少し前から合奏で取り入れている、あるコラールの曲から入ります。参考音源の吹奏楽版を見つけることができず、打ちこみ版です。

 速さは♪=88となっていますが、実際はもっと遅くゆったりと演奏していました。
 管楽器歴5ヶ月の1年生10人と、同じく1年5か月の2年生6人。たった16人の初心者バンドですが、みんな一生懸命に演奏してくれました。

 実際の演奏はこちら💁
 ※音源のみ

 この後に2曲、アンコール1曲の計4曲を披露してもらいました。演奏レベルは・・・ですが💦、新チームのデビュー戦にしては上出来です。

 この基礎合奏であるコラールを練習するようになってから、バンド全体のまとまり感が出てきたように感じられました。

 素人の私にもわかるくらいです。顧問の先生がしつこくこの曲を合奏する意味が理解できましたw

 文化祭二日目は超地元の施設での演奏です。
現地に到着して演奏場所の説明を聞きます。なんと外です!

 演奏や撮影のことなど頭から吹き飛び、娘のクラリネットが痛まないか、それだけ気になって不安MAX状態・・・

 地元の社会人バンドが演奏を始めました。演奏中に雨が降り始めます。
 悪夢のような展開です。演奏は中断され、奏者たちは慌てて楽器を軒下へ移動させます。

 主催者の判断で体育館の中へ会場を移動させることになりました。主催者役員さんもパニック状態です。

 運が良かったといいますか、ゼロベースで急遽の会場セッティングが始まりました。

 前日の反省を生かし、奏者・指揮者と鑑賞者との距離感を最適にし、撮影・録音しやすいように配置を決めました。

 動き回る私の姿を見て、ボーっとしている保護者も自発的にお手伝いに参加してもらいました。


 手作り感満載の二日目のコンサートでしたが、招待して来場されたお客様は概ね感動されていて良かったです。

 中には細かく論評される方や昨年との比較・アドバイス・激励をいただくなどして、地域の方々に応援・支えられていることを強く実感できた瞬間でした。

 そんなこんなで文化祭2連戦が終了。 
 アンサンブルコンテスト地区予選まであと1か月半です!
 弱小吹奏楽部、時間がありませんw

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