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日誌 2023 10.19 稲刈りパート2

みちくんは今朝みかんしか食べてないのにやたら元気だった。送迎の車内でやはたみなみようちえんの園歌を歌う。みちくんは完璧に歌えるようになった。僕が通ってた、みちくんは全く知らない幼稚園の園歌なんだけど。
こども園の教室にペタペタ歩いて向かう後ろ姿を毎朝見送る。もう全然振り向かなくなった。

帰宅。モーニングファーマーズ一同で、すぐに我が家の裏山から竹の切り出しをスタート。隙間なく密集していた鬱蒼とした竹林は一部スカッと開けて陽が射すようになった。爽やかで心地良い。僅か2反分のはであしでも結構な面積の竹林を利用する。今は日本全国、どこの竹林も地域の厄介者扱いされているけど、みんながはであしに竹を使っていた時代は、建材としても日用品の素材としても日常で使われていて、筍も食べられていた。家の裏に竹林があるというのは当時の人々にとっては重要なことだったのだろうと思う。ある程度丈夫で長さがあり、加工もしやすい素材が毎年毎年無限に生えてくるというのは恵みそのものだったろう。もう少し竹に敬意を払ったほうが良いかもしれないと思う。

10時、稲刈りスタート。今日も1日中気持ちのいい天気だった。前回、はであしが折れて失敗したから、はであし完成後に逆上がりをして強度のチェックをしてみた。そこから逆上がり大会がはじまり、あみこだけ逆上がりが出来なくてムキになって何度も挑戦していた。大人が本気で逆上がりしたくて全然できてない姿が本当に最高だった。ピーンと伸びた足が「逆上がりしたい!」という強い気持ちを表していて、でも全然出来てなくて笑い転げた。
作業は思いのほか時間がかかり、5時過ぎまでかかった。収量も予想以上で、はであしに稲わらを3段重ねた。3段目ともなると背が足りず、遠くから助走してダンクするように稲わらをかける「ダンク干し」をすることになった。りょーじあみこと僕とで、ぐるぐる走りながら稲わらを拾ってはダンク干しをする「炎のダンク干し」がはじまり、バカ過ぎて疲れ過ぎて笑い死ぬところだった。ホントにバカだったなあれ。

みちくんをこども園に迎えに行く。今日もダンゴムシスポットへ立ち寄るが、ダンゴムシはいない。代わりに黒くて小さな甲虫を見つけた。みちくんは甲虫をつまみ、一緒に家に帰るのだと言う。
家に着いたら虫を畳の上に置き、笑顔でジーッと虫を見ていた。この後はみんなで王将へ行くことになっているから、そろそろ出かけようと促すが虫に夢中でなかなか動いてくれない。「そしたら虫と一緒にみんなで餃子食べよう。」と言うと納得し、ようやく出発。
再び王将でみんなと集合。こどもを含めて9人。大人数で食べたいメニューを好き放題頼む。天下一武道会の後も稲刈りの後も中華料理屋に限る。たすくは悟空のようにガツガツムシャムシャ食べてた。大満足。みちくんは車内から王将を食べ終わるまでずっと大事そうに虫を手の中に確保していた。「虫も自由になりたいからバイバイしよう」と言うとすぐに解放してくれた。虫は2時間ぶりに大いなる自由を手にした。
王将後はパープルタウンの通称賢者の丘(そんな呼び方してるのおれだけだが)でみんなと走り回る。みちくんはたすくと遊ぶのが大好きで、いつまでも賢者の丘から離れようとしなかった。帰りの車内で100回くらい「たすくは?」と聞いてきた。またいつでも遊べるよ。夢みたいな当たり前の日常がある。有り難いぜ。


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