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ボツリヌス菌

養蜂場の雑草を抜き抜きして、指をすぐ切る養蜂場長です。
ゴム手をすることもありますが、ゴミの中が汗でヌルヌルするのと、手袋の中が生乾き臭がハンパないので、ゴム手袋が嫌いです。


はちみつには、ボツリヌス菌が混入している可能性があります。

乳幼児は食べてはいけません、と注意書きを記載する必要があります。

養蜂をするまでは、ボツリヌス菌とは関わり合うことのない人生を送っておりましたが、養蜂をすると、注意書きでよく出会うこととなりました。

ボツリヌス菌は、そこいらにいます。
まったく珍しくない、どこにでもいる菌です。
そして、ミツバチは、そこいらを這い回ります。
混入している可能性というより、混入しているよねと思います。

実際4〜6%のはちみつの中に混入している商品があると書いてありました。

ボツリヌス菌は「芽胞」という状態で存在しています。
これ、種をイメージしませんでしたか?

殻をつくって、100℃の熱に耐え、乾燥に耐え、紫外線、薬剤に強い耐性を持っています。なんとも、殺菌が難しい菌です。

ボツリヌス菌の毒素は神経毒。菌で中毒症状を起こすわけではなく、菌が生産する毒素によって中毒を引き起こします。
美容外科で注射する、ボトックスはボツリヌス菌と関係あります。

ボツリヌス菌やべ〜ってなりますよね。

通常、ボツリヌス菌は腸内で毒素を生産しますが、健康な大人の場合では、芽胞のボツリヌス菌が体内に入っても、腸内で他の腸内細菌との生存競争に負けてしまうので、問題になることがありません。
ということでした。

ボツリヌス菌は、はちみつ内では芽胞で増えることありません。

ボツリヌス菌は酸素の少ない状態になると、食品内で芽胞が発芽し増殖をします。レトルトパック等の真空パック、缶詰等で食中毒事例があるそうですが、120度20分加熱で殺菌できるそうなので、圧力をかけて加熱すれば死滅するそうです。

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