トレーシングペーパーを使った扉やポストカードの話
同人誌の表紙を開くときってわくわくしますよね。今回は、そのわくわく感をより高める「扉」のお話です。表3の手前に雰囲気を盛り上げるトレーシングペーパーを挟み込みすることで、お話の雰囲気をより伝えられたらいいな〜…!と思って、最近はこの仕掛けにハマっていたりします。
印刷所さんが用意している遊び紙トレーシングペーパー
あらかじめデザインパターンを印刷してあるトレーシングペーパーの扉を用意している印刷所さんをご紹介します。どの印刷所さんのものも個性があるので、パターンやお話の内容にあわせて選ぶのがおすすめです。
※情報はこの記事の公開したとき現在のものです。
しまや出版
デザイン遊び紙トレーシングペーパー
https://www.shimaya.net/fair/design_torepe/index.html
和柄やキュート、繊細なパターンまで取り揃えています。コスモと宝石のデザインがとても好きなので、いつか使ってみたい…!
ホープツーワン
アート遊び紙
https://www.hope21.jp/2021oct-asobi.html
季節ごとに新作のトレーシングペーパーが追加されています。今はハロウィンのパターンがたくさん追加されていて、とても賑やかでかわいい!
あかつき印刷
プリントトレペ遊び紙フェア
https://www.akatsuki-insatsu.co.jp/asobi_torepe/torepeasobi.html
グレーと白のトレーシングペーパーを使ったパターンを用意されています。B5・A5・A6とで柄の切り取られ方が確認でき、ちょっと表情が違って見えるのも面白いです。
以下の本はあかつき印刷さんに印刷をお願いし、「No.001/百合」の遊び紙を使用しています。トレーシングペーパーなのでタイトル部分がちょっと透けて見えるように調整してみました。
口絵無料キャンペーンを利用する
オンデマンド・平トジ限定ですが、日光企画さんが巻頭くちえ印刷無料キャンペーンを行っています。
くちえ印刷無料キャンペーン2
http://www.nikko-pc.com/fair/onde-kuchie/onde-k.html
トレペホワイト、トレペピンク、トレペブルーの三色のトレーシングペーパーのほか、クラフトやコート紙なども選べます。
以下の本は日光企画さんにお願いし、このくちえ印刷無料キャンペーンを使用して扉を印刷しています。トレペホワイトなのでタイトルがちょっと透けるようにしてみました。
口絵として用意したのはこんな感じの花柄のパターンです。
自分で口絵に印刷するパターンを用意する必要がありますが、そのぶん製本されたときにはすごく感動します…!お気に入りの本です。
挟み込みをお願いする
好きな印刷所ではトレーシングペーパーの取り扱いがない…という方も、印刷所さんに問い合わせてみるとオプションで挟み込みをお願いできたりもします。繁忙期などには断られてしまう可能性もあるかもしれないのですが「メニューにないからできない…」ではなく、一度問い合わせてみるのも手かな?と思います(特に今は同人誌自体の印刷量も減っているとよく聞くので…!)
例として以前発行した本の仕様を挙げます。
ブロスさんに製本をお願いし、表紙とトレーシングペーパーをプリンパさんで印刷したものを持ち込みしました。他社持ち込みのメニューはブロスさんのサイトにはないのですが、電話でお問い合わせしたところ、オプション料金追加で対応していただけました。
B6サイズ印刷(遊び紙)にクラシコトレーシング-FS 90kgにゴールド印刷で、上記のようなパターンで印刷しました。実際の本のサイズは文庫サイズなので、ひとまわり大きいB6サイズで印刷し持ち込みしています。
トレーシングペーパーを使ったポストカード
トレーシングペーパー繋がりで、ポストカードもつくったのであわせて紹介してみます。
印刷はプリンパさんにお願いしています。用紙はクラシコトレーシング-FS 167kgで、表面カラーはモノクロ、裏面カバーはシルバーで印刷しています。
なので、実際のデータは以下のように、両面モノクロで作成して入稿しています。
銀インクだとうっっす〜〜ら透ける、という感じのささやかな効果になりました。裏面にパステルカラーのパターンを印刷してみる、などでも良さそうだな〜と思うのでまたなにかでチャレンジしてみたいです。
トレーシングペーパーでの効果にハマっているので、まとめてみました。比較的安価で、ちょっといい感じの雰囲気を出すのにぴったりなので参考になればうれしいです。
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