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女子の黒、男子のピンク

私が10代だった頃よりも、今の10代の女の子は平等で自由だ。(中略)ランドセルのカラーバリエーションだって全然違う。私の時代は女子は赤、男子は黒一択だったのに、今はクールなネイビーから、可憐なパ―ルピンクまで選び放題で、今10歳の娘が使っているランドセルは鮮やかなチェリーピンクだ。
「私がブスかどうかは私が決める事」そう言った時はちょっとびっくりした。そしてこの子は自分とは全然違う時代を生きている子なんだと思った。自分のカワイイは自分でジャッジする物らしい。凄いぞ2011年生まれ。

先日、来年小学生になる娘さんの希望で黒のランドセルを買った。という話を聞いた時に「さすがに黒は男の子向けしかないんじゃないの?」と思ったのですが、「ちゃんと女の子向けの黒も売ってた」というのを聞いて、ビックリすると共についにそんな時代になったか!と感動しました。

いいな令和。私も自分の好きな色のランドセルが欲しかったよ。

最近は、トミカ・プラレール博や戦隊ものの映画も「兄弟の付き添いではなく自分が好きで来ている女の子」がすごく増えたし、いやぁいい時代になったね。

でも、「ピンクのランドセルが欲しい男の子」はまだ(親世代の)抵抗があるよね。でもこれからそういう時代がくるといいなぁ。

…という内容のことを書こうとしていたら

そんなヌルいこと書いてどうすんねんと、ついさっき放送していたハイスクールヒーローズにガツンとやられました。

このドラマはかつてのゴレンジャーよろしく5色のヒーローが出てくるのですが、ピンクにあたる「モモ」役の子は桜井一壽(いちか)という男の子。

彼はいわゆるトランスジェンダー男子ですが、小さい頃にピンクのランドセルが欲しいと言うものの、父親に黒のランドセルを背負わされ「ほら、男の子らしくてカッコいいだろ」と言われてしまい、ずっと(見た目は)普通の男の子として過ごしていました。

そんな彼が葛藤の末、ついに仲間たちに「モモになりたいです!」「私、モモになっていいですか?」と宣言し、晴れて正式にモモヒーローになるという回。

もうこれ普通のニチアサ(スーパーヒーロータイム)にやろうよ!とガチで思ったくらいすごくいい話でした。マジでちょっと泣いた。(敵の倒し方も本当に素晴らしいので是非第4話見てください)

男子がピンクだっていいじゃん!を真正面から、しかも戦隊ヒーローという題材で見られる時代になるなんて。令和マジ感動。ありがとう東映。

できれば女の子の黒ランドセル同様、トランスジェンダーとかジェンダーレスって言われる男子じゃなくても普通にピンクを選べる時代にしたいな。

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