【本の要点まとめ】人前で話す仕事に関する本
人前で話すための本、講師に関する本のまとめです。
対象の本は以下になります。
・人前であがらずに話せる方法
・人前で「あがらない人」と「あがる人」の習慣
・人前で話す・教える技術
・はじめて講師を頼まれたら読む本
・誰でもまねできる人気講師のすごい教え方
・セミナー講師の教科書
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人前であがらずに話せる方法
・日本人の80%~90%はあがり症だといわれている。
・「あがり症ではない」=「緊張しない」というわけではない。
「人前で話す」=緊張はするけど、思いを伝えられる場所、力を発揮できる場所、と考える。
・緊張する理由
・場慣れしていないから
・プレッシャーを感じるから
・上司や同僚、部下の前だと緊張してしまう人が多い
・準備・練習不足
・人生に悪影響の3つの習慣
・自意識過剰グセ
・ええかっこしいグセ
・逃げグセ
・過度な緊張はよくないが、適度な緊張感は、最大のパフォーマンスを生む。
・逃避を繰り返すと、人前に対するマイナスイメージがますます膨らんでしまい、自己嫌悪がさらに強くなる。
・習うより慣れろ、ではなく、習って慣れよ。
・大勢に話すときも。一対一と同じように、相手を自分の見方、理解者だと思って話す。
自分の話を聞いてくださる大切な人、に向かって一期一会の気持ちで話してみる。
原稿を書いて練習することは大事だが、
原稿と違う表現、言い回しになっても、
そのまましゃべり続ける練習をする。
緊張するのは、自分自身が本気になっている証拠
緊張したら、よっしゃーと思う。
・話していて気持ちがいい人
・表情豊かである
・手振り、身振りがある
・発生、発音が明瞭である。
・話すスピードがちょうどいい
・話し方に緩急があり、引き込まれる
・適度な間がある
・聞き手と目を合わせることができる
・聞き手の反応を見ることができる
・場の空気を読み、時には笑いをとったり、アドリブを入れることができる
会話は3分の積み重ねでできている。
どこかでつまずいても、ほかのところで挽回すればいい。
・会話のバランスは、「短く」「わかりやすく」
・スピーチ力の半分は文章校構成力
・スピーチは準備8割、本番2割
リハーサルはできるだけ本番に忠実に行う
・あがりやすくなる
・体ががちがちに硬い
・姿勢が悪い
・脳が、堂々と振舞えない、と判断してしまう
・呼吸が浅い、早い
・発生が弱い
・活舌が悪い
・体をほぐす運動
・肩回し
・両腕交差
・手のひら合わせ
・腕伸ばし
・首、手首、足首を回転
・5秒間変顔をする
・目線
・受講生の方を見る
・堂々と胸を張る
・聞き手の顔、部屋の様子もしっかりと見るように心がける
・ジェスチャー
・数字を表す
・大きさや形を表す
・ここぞというときに効果的に使用する
・聞き手の人数が多いと、反応は薄くなる。
聞き手が大人数の時は、反応がなくても落ち込む必要はない。
・自己紹介は短ければ短いほどありがたい。
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人前で「あがらない人」と「あがる人」の習慣
人前であがらない人は、人の目を気にしない。
できないと思い込んでいると、できなくなってしまう。
あがり症で悩んでいる方は、一般の方よりも症状がひどいのではなく、
世の中に人前で発信することを必要とされている人。
昨日の自分と比べて、上達しようと努力する。
あがらない人の口癖は、「なるほど」「そうですね」
あがらない人は、「こうなりたい」という。
あがる人は、「こうなったらどうしよう」という。
あがらない人は、どんくさいことをしたら、ネタにする。
あがる人は、どんくさいことをしたら、秘密にする。
人前であがらない人は、まず姿勢を伸ばす。
呼吸を制する者はあがりを制す。
腹式呼吸で深く呼吸する。
あがらない人は、いつもハキハキ話す。
あがる人は、話し声が小さい。
これとこれをやってください、と言われて、すぐに取り組む人は、
もともとあがり症でもすぐに克服する。
スピーチ力=文章構成力。
あがらない人は、ネタを準備している。
あがる人は、その場でネタを考える。
あがらない人は、おしゃれで気合を入れる。
あがる人は、身だしなみを気にしない。
一般的なスピーチの長さ
1分間300字
3分間900字
あがらない人は、ゆっくり間を取って話す。
あがる人は、できる限りの早口で話す。
あがらない人は、会場の最後列に向けて声を出す。
あがらない人は、相手を見ようとする。
「周囲からの評価」のために「何を話すか」ではなく、「相手のために」「どう伝えようか」を考え、最善を尽くす。
あがらない人は、その場をおもしろくしようとする。
あがる人は、おもしろい話をしようとする。
人前であがらない人は、サクッと終わらせて楽になる。
(自己紹介など)
人前であがらない人は、話しながら体を動かす。
あがらない人は、他人の話はネタの宝庫と思って聞く。
あがる人は、他人の番に反省会をくり広げる。
あがらない人はメモをする。
あがる人は、何も手につかない。
最も大切なことは、「人前で話すことを楽しむこと」
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人前で話す・教える技術
・ポイント2つ
・1つ目は、「対話」
・2つ目は、「発見」
・ライブメソッド
・「対話を通じて心を動かし、発見を通じて行動を促す」技術。
・5つの公式
・公式1
あついかみの対話
・公式2
事前の準備
・公式3
当日の進行
・公式4
対話の技術
・公式5
実習の技術
あついかみの対話
・あ:合わせる対話
講師と参加者の関係を築く
研修の冒頭では、まだ、講師と参加者の関係性ができていない。
そこで「悩み」という共通の話題を取り上げ、それを解決する仲間であるという関係を作り出していく。
・つ:つかむ対話
興味・関心をこちらにひきつける対話
いやいや参加している人に対しても興味を引き付けるための対話。
・い:いかす対話
興味・関心を本来伝えたいテーマに結びつける対話。
・か:かさねる対話
テーマを自分事にする対話。
高氏自身の体験を呼び水として、参加者の体験を研修テーマに革寝てもらう。
ペアワークやグループワークで、経験を分かち合うでもいい。
・み:みつける対話
問題解決を促す質問をして、アイデアや提案を発見する対話。
ここは特に重要。自分が発見したことは記憶に残る。
・の:のせる対話
スポットライトを参加者に当てて、講師は影の引き立て役になる。
教えてもらう人から教える人に立場を変えてもらう。
・あつい
関係づくりから、テーマに興味を結び付けるところまで。
テーマについての必要性を感じてもらうのが前半のゴール
テーマにスポットライトを当てる。これが重要。
・最初に行動するのは講師ではなく参加者。
最初はテーマにスポットライトを当てたが、最後には参加者にスポットライトを当てて、承認と共に終えていく。
それにより、参加者を巻き込んだライブ感あふれる研修となる。
・「手を挙げてください」で仲間意識を育てる。
手上げの実習では必ず講師自身も手を挙げる。
講師と参加者のリズムを合わせる。
・合わせる対話のヒント
・ご当地ネタ
・お天気ネタ
・今日のネタ
・今日の研修テーマ
・研修のジャンルとは関係なく、とにかく目につくもの、普段から興味を惹かれてしまうものを集める。
・いかす対話
ネタをしゃぶりつくして研修に活用する。
・かさねる対話
テーマを自分事としてとらえられるかどうか
事前の準備
・ワンシート企画書
・たこさあかす
・た:タイトルにこだわろう(内容の一貫性)
・聞き手を引き付ける
・こ:根拠を明確にしよう(開催の趣旨)
・さ:参加者の状態(ビフォー)
1. 人数と属性
2. 参加者自身の忙しさ
3. 知識・技術レベル
4. やる気のレベル
5. 関係性のレベル
・知識・技術 × やる気 を把握する。
・あ:参加者の状態(アフター)
・か:環境を用意しよう(空間)
・日時
・場所
・マーカーなどの備品にも注意。
・服装
・持ち物
・事前課題
・グラウンドルール
・す:ストーリー・ライン(時間)
・シナリオの用意。
当日の進行
・大切なのはスタッフミーティング
・登壇前から第一声まで
紹介まで姿勢を良くして、決してそわそわしないこと。
しっかりと地に足付けて立つことが重要。
・第一声で明るいリズムを作る
1. 挨拶
2. 自己紹介
3. タイトル
4. ありがとう
5. うれしい
6. なぜなら
7. アイスブレイク
今日の研修は○○をゴールとします。
あなたは何を学べてどうなっていればいいでしょうか。
複数パターンの自己紹介を用意しておく。
しくじり先生のスライドを参考にする。
休憩時間を有効に使う。
次の開始までの簡単な宿題を出しておく。
エンディング
実践への橋渡しをする。
ここまで学んできての感想などを聞いておく。
対話の技術
・感じよく話す
・笑顔で話す
・姿勢をよくする
・アイコンタクト
・無駄な言葉をなくす
・メリハリを
・間を取る。抑揚をつける。
・動いて話す
・わかりやすく説明
・短く話す
・やさしく話す
・全体・結論から
・具体的に
・体験談、たとえ話、数字
・キーワード
・状況が浮かぶ会話文
・会話文
・やりとりしながら話す
・キャッチボール
・意図のある質問
・受け止める
・板書で整理
・質疑応答
・臨機応変
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はじめて講師を頼まれたら読む本
講師とは
・ 自分の人生を時系列にして30個の見出しを考える
・どんな環境で育ったか
・どんな子だったか
・どんな考えを持っていたか
・ひとつひとつに経験から自分が気づいたこと、体験から学んだこと
・目の前の人にどうなってほしいか、目の前の人にどうやったら伝わるか
を考える。それが講師の「志」
・講師に求められるもの
・わかりにくいことを、よりわかりやすく伝える
・上司と部下、国家と社会、現場と本社などの「ギャップ」を埋める
・知らないことを知ってもらう
・行動するきっかけを提供する
・たくさんの「気づき」を促す
・「かけてもらいたい言葉」という目標を持つ
・目的を明確に
「志」を見失わないように気を付けると内容がぶれなくなって、結果として「いい話」ができるようになる
商品に興味を持たせるためには、それを作ったときの「思い」や「技術」に懸ける情熱を話してみる
スキル・テクニック
・5分ネタをたくさんつくる
・「グチ」「批判」は「気づき」に落とし込む
・「メッセージ」「事例」「スキル」をセットにする。「メッセージ」だけでは伝わらない
・自分年表をつくってみる。人生の節目節目に起きたこと
・使えそうな数字やデータは、すぐその場でネタ帳のまとめる
・たとえ話で、聞き手は身を乗り出す
・人は「挑戦」や「共感」で心が動く。⇒失敗体験は、共感を得やすい
メリハリ
・最初の3分の「ツカミ」で勝負
・プロジェクターに移すと、見てるだけの人が多いが、ホワイトボードに書くと、みんな「メモ」をする
・まず結論から話をする
・最新で旬なスキルは要チェック
・クイズタイムで聞き手を引き込む
ブラッシュアップ
・声は大きく(ボイトレ)
・「5つのS」
Story, Simple, Special, Speed, Smile
準備
・相手の情報を入手 ⇒ 会社の経営理念を知っているか?
・健康管理で穴をあけない
本番中
・寝ている人はいじり倒す
・楽しく話せば楽しく聞いてもらえる
アクシデントの対処
・時間通りに終わらせるコツは、5分の「シメ」の話を作っておく
・トイレのときは、お題を出すか、休憩にしてトイレに行く
指名されるために
・技術や知識だけでなく、クライアントの懐に入り込んで、アドバイスをする⇒業界のことや事例などをクライアントより知っていることが求められる
・自分ブラント
・A4サイズ1枚のプロフィール
・アンケートは次の講演への大事な財産
・自分の本が究極の名刺。ある程度経験を積んだら本を出版する
・活動の幅を広げる
・講師エージェントと付き合う
・企業のトップ向けに講演できる講師になる
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誰でもまねできる人気講師のすごい教え方
・最初から全員に満足してもらおうと考えるのではなく、少なくてもいいので絶対的支持者を集めることが先決
・記述式アンケートでは、少し厳しく受け止める姿勢を持つようにする。
「普通」を「不満」と同じレベルで受け止める
・準備のポイント
・聴衆がどんな人か把握する
・部屋などの確認を怠らない
・原稿作成が成功のカギを握る
・ホワイトボードや黒板に文字を書き込むシミュレーションをする
・ボキャブラリを増やす
・本をたくさん読む
・ブログなどで不特定多数に情報発信
・類語などを調べる
・他人に話す
・休憩時間の心得
・講義中にひらめいたことや失敗したことをメモしておく
・質問をいつでも受けられる状態でいる
・前列の人に疑問点がないか聞いてみる
・休憩後の講義内容について板書しておく
・外見は「清潔さ」を意識する
・声に抑揚をつける
・トーンを小、普通、大の3パターン用意する
・普段から声が小さい人は、ワンランク大きい声と、ツーランク大きい声の出し方を練習
・内容が変化する場合は、意図的に間をつくる
・講義内容を組み立てるとき、ある程度対象者を絞り込んで、もれている生徒は個別指導でフォローする
・生徒の能力を、上、中、下、で分ける
下レベルは基本的にメンタル面でのケアが中心と考える。
・生徒から何度も同じキーワードが出てくるときは、そのキーワードにまつわる回答を求めている
・個別対応技術
・知性優位型
・正確な知識の吸収を望み、自分で考えたり、調べたりするのが好き
・コーチング的対応
・質問をなげて、相手に考えさせる
・感情優位型
・気持ちを聞いてもらいたい
・カウンセラー的対応
・相手の気持ちを汲み取り、話を聞く
・行動優位型
・とにかく実践してみたい
・ティーチング的対応
・具体的な答えを教えてあげる
・だらけた雰囲気になったとき、場を引き締めるときのポイントは
的確な指示を出し、行動させること
・「こあせり」で場を引き締める。3分時間をとって、60分の勉強の復習をする
・講師から生徒へのメッセージ
・同じ目標に向かっていることを再確認する
・何のために取り組むのかのメリットを示す
・講義に参加できている優位性を知ってもらう
・講義終了後には「こうなっています」というイメージを持ってもらう
・板書を消すときは、考える時間を与えて、消す時間を意図的に作り出す
・ホワイトボードに書く時の注意
・文字は大きく濃く
・何色が見やすいか確認する
・線はまっすぐ引く
・テキストに書いてあって、移さなくてもいいものは、あらかじめ伝えておく
・講義終了後にモチベーションを高めてもらうことが、講師としての重要任務
・失敗談は、そこから何を学んだかについては話す
ピンチの時の対処
・ど忘れしたときは、正直に伝える
・時間が余ったときは、「まとめ」や「要注意事項」など、ポイントを拾って説明する
または質問に対応する。追加情報のネタを用意しておく。
・終了時は守る
・講義中に質問されたら、ほめて、そして復唱する
・参加者の視線を取り除く
・服装や髪のチェック
・笑っている人に目線を合わせる
・退屈そうな参加者がいたときの対処は、準備してきたことに集中する
・眠たそうな人がいたら、その近くに座っている人に質問するのは効果絶大。切り札として使う。
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セミナー講師の教科書
・セミナー講師と研修講師の違い
セミナーや講演は、受講生からお金をもらう。
研修は、企業からお金をもらう。
そのため、研修講師は企業の求めるニーズに応えなくてはいけない。
企業の構成アップに貢献しなければいけない。
やらされた感たっぷりの受講生もいるので、モチベーションを上げるような教え方が求められる。
受講生に「私にもできる」「よし、やってやろう」と思わせる話し方が必要になる。
・結果を出すための大事な視点
1. 体験
2. 強み
3. 情熱
・オリジナルなテーマを設定する
なぜオリジナルである必要があるかというと、選んでもらいやすくなるから
・一流のセミナー講師は5部構成でシナリオを作る
1. 自己紹介:5分 ⇒ 信頼関係と構築するため
現在の話をするときには、具体的に話す。
過去の話をすることで、このセミナーテーマについて話す資格があることを理解してもらう。
2. 本日のゴール:5分
セミナーでは、「わかる」ではなく「できる」をゴールにする
3. 問題提起:15分
体験を通して伝える
受講生の悩みを代弁する
セミナーの内容を自分事としてとらえてもらう。
4. ノウハウ:60分
いいノウハウとは、再現性のあるノウハウ。
最小限の努力で結果を出せる。
ノウハウは、3メートルの壁を乗り越えるのは無理でも
1メールの階段を3つ作る。
ノウハウは受講生ができるもの出ないといけない。
ノウハウを3つにするのは、あまりにたくさんあると、受講生が覚えられない。
階段の高さが高い場合、1段の高さを低くして、ノウハウの数を増やす。
難しいことを教えるよりも、受講生が「できる」かどうかの方が大事。
ノウハウで大事なのは、講師オリジナルのノウハウであると印象付ける工夫が必要。
なぜそのノウハウが重要かの背景を語る。
ノウハウに名前を付けてしまう。
5. まとめ:5分
受講生の頭の中を整理する。
受講生の未来を語って終わるのもいい。
人を動かす話し方
・わかりやすく話す
・1文を短く
・予告を入れて話す
・順序だてて話す
PREP
Point:結論
Reason:理由
Example:例
Point:結論
・おもしろく話す
・相手の心が動くように話す
・人を感動させる
自分自身の心が動いた体験を受講生に話す
情景をイメージできる話
・いいセミナー講師は、自分の言葉だけで時間を埋めない。
いかに受講生の頭のなかの情報を使うか考えている。
パーソナルブランド構築
・活動をブログで発信し続ける
・ファンが集まる
・ネタ集め
・活動報告
・講師用の名刺を作る
名刺がいちばん効果を発揮するのは、セミナーを終えた直後。
・テーマに合わせて服を選ぶ
・セミナー講師が一番成長できる。
セミナー開催方法
・自主開催と、他から呼ばれる他者開催がある。
最初は自主開催で実績を積み上げる。
・告知は受講者の不安を減らすためのツール
・告知ページ
・セミナータイトル
・セミナー概要
・対象となる参加者
・受講後の効果
・カリキュラムの内容
・受講生の声
・講師のプロフィール
・主催者の思い
・開催情報
・初めてでも無料にしない。
無料だと不安になる。
・チラシは、告知ページをコンパクトにしたものだと考える
重要な情報を上に集約する
・メルマガを発行するためには、メールアドレスをリスト化しておく。
・セミナーに参加してくれた方をリスト化する
・アンケートを用意する
・スタッフを卒業生に頼む。
・オーディオ教材モデルを作る。
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