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定期的に数学の本が読みたくなる

定期的に数学の本が読みたくなります。

私は大学では数学を専攻していたこともあって、おそらく世の中の平均よりは数学が好きな部類に入ると思います。
なので、書店で数学の本が目に入ると読みたくなってしまいます。
そして気が向いたときに購入して気が向いたときに読む。
そんな感じです。

数学って面白いの?役に立つの?
と思う人はたくさんいそうです。

私は大学を出た後はITエンジニアをしたりプログラミングの講師したりと、今のところプログラミング系の仕事をずっとしています。

仕事の中で大学の時に習った数学の知識が役に立っているかというと、ぶっちゃけほとんど使ったことはないです。
そして、人間、長い間使っていない知識はどんどん忘れていくようで、大学時代に習った数学の知識は正直なところほとんど覚えていないです。

じゃあ大学時代に数学やってた意味ないじゃんと言われるかもしれないけれど、実はそんなことはなかったりします。
大学で習った数学の知識を使っているかと聞かれたら、ほとんど使っていないとう回答になってしまうけれど、大学で4年間数学を勉強していて良かったかと聞かれたら、その答えは「Yes」です。

もちろん、学校で習った数学の知識がそのまま役に立つ仕事もたくさんあると思います。
ただ、数学の知識がなくてもできる仕事もたくさんあるし、生活の中でもあまり困りません。

でも、数学で重要なのはそこじゃない。
知識ではなく、数学を勉強したことで身に付く論理的思考力と抽象化能力。
この2つがとても重要です。

プログラミングの仕事をしていると、論理的思考力と抽象化能力は必須の能力です。
プログラムで実現したい処理の流れ(アルゴリズム)を考えるのには論理的思考力が必要になりますし、効率の良いプログラムを書くためには、似ている処理や構造を見抜いて共通化する、いわゆる抽象化能力が必要です。

おそらく、数学を勉強することを最大の目的は、公式や定理といった知識を覚えることではなく(もちろんそれも大事だとは思うけれど)、論理的思考力と抽象化能力を鍛えることにあると思います。

ITの世界は私よりも断然優秀なプログラマーだらけですが、それでも、プログラミング未経験で新卒で入社した会社の中でそれなりに優秀なプログラマーだと社内で評価されていた(と思う)のは、数学を勉強していたことは大きく影響していると思います。

大学で数学を専攻したことには特に大した意味はなくて、高校時代から特にやりたいこともなく、科目の中では数学が得意で好きだから受けてみようかな、ぐらいの気持ちで選んだのですが、数学を勉強していて本当に良かったです。
むしろコンピュータに関する数学の分野も勉強すればよかったという感じです。

***

この記事の内容を思いついたのは、この本を読んでいた時。
先に述べた通り、私はプログラミングをしていても数学の専門的な知識を使う場面は少なかったので、他のプログラマの方も、この本の内容も直接必要な知識とはならないかもしれません。
でも、思考法を身に付けるの訓練になりますし、読み物としても読みやすくて楽しめます。

結城さんの本はいつも分かりやすくて楽しめるものが多いので、数学に興味がある方におすすめ。
対話しながら数学について語り合う数学ガールシリーズは特におすすめ。

「数学ガール」シリーズは、面白いですが大学で数学勉強していた私も分からないことがたくさん出てきます。
私はそれがすごく楽しいのですが、それはさすがにきついよ、という人向けに中学・高校レベルの数学を扱った「数学ガールの秘密ノート」シリーズもあるので、こちらもおすすめです。
数学の世界に足を踏み入れるきっかけになると嬉しいです。


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