喫茶メモ

都内某所住み。訪れた喫茶店の備忘録。

喫茶メモ

都内某所住み。訪れた喫茶店の備忘録。

最近の記事

カフェ・グレ(2024年春)

 平日昼間、他に利用客は若い女性が一人。  入口の小さな旧式の電話には埃が積もっており、店内にはバロック音楽が流れている。  店内中央には大きなテーブル、乗せられた花瓶にはドライフラワーが活けてある。  古いこともあり、店内はシックな色調。白い塗りさらしの壁は、店内と不思議なコントラストを作っている。窓際は日当たりがよく、地中海のようなからっとした日光が入る。 チョコバナナシフォンケーキ 450円 ラベンダーティー 700円  ざらめの粒の大きい砂糖が、ちゃんと砂糖壺に入

    • クルミ堂(2023年春)

       小田急線経堂駅から歩いて数分のところにある。経堂駅自体利用したことがなかったが、学生街と聞いていた通り、落ち着いた少しレトロな街並み。普通に歩いていたら見落としてしまいそうな存在感で、クルミ堂はあった。お店の看板などはなく、小さめの黒板のメッセージボードが二つほど置かれている。  建物の階段を登ると、明るく洒落た、温かみのある店内に入る。入ってすぐにこのお店のことが好きになった。普通より一回り小さなサイズの机や椅子、沢山置かれた絵本は、子供の利用客を重視した考えだろうか。(

      • 成城アルプス(2021年冬)

         真冬の某日、友人と会うのにちょうどいい店を探していたら、このスイーツ店を見つけた。  店内に喫茶室が併設されており、購入したスイーツを食べられるという。サイトの雰囲気が良かったので、ここに決めた。  成城学園前の駅にはあまり降り立ったことがない。大学時代にお金持ちの先輩が住んでいたので、高級住宅街、というイメージを勝手に持っていたが、降り立つとこじんまりとした店が立ち並ぶ生活感のある駅前だった。成城アルプスは駅からすぐの大通りに面して建っており、近づくごとに良い匂いが漂って

        • カフェ アマティ(2018年9月)

          ルミネ1 ルミネ新宿店。 30分ほどの時間つぶしと腹ごしらえのつもりで立ち寄る。 中は外観から受ける印象より広い。 小さなテーブルとイスがところ狭しと並べられているため人がたくさん入る。 ここに来るのは二回目。前回はナスとトマトのフォカッチャを注文したがとても美味だった。 無性にアップルパイが食べたかったのでそれだけ注文する。 一気に食べてあとはぼんやり読書タイム。 店内はかしましかったが、皆自分のおしゃべりに夢中なので不快感は感じなかった。 おしゃべりの渦の

          珈琲館樹里(2018年8月)

          JR相模原駅から徒歩5分。 ゲーセンやパチンコ店が並ぶ通りから一本外れると、そこだけメルヘンな青い三角屋根。 ドアを開けると懐かしい匂い。何かと思ったら幼少時通っていたピアノ教室の匂いに似ている。 おしぼり袋にはバカンス中のおじさんとイルカのイラストが描いてあり、それが絶妙にダサくてかわいい。 照明はおさえめでちょうどいい薄暗さ。 お客さんも皆声量控えめで話していて、内容が聞き取れない程度のざわめきが心地良い。 しかし冷房が効きすぎている。もう一度行くとしたら夏場

          珈琲館樹里(2018年8月)

          珈琲エース(2018年8月)

          平日昼間だからか客は他にいない。 店員はどういう間柄なのか気になるおじいさんが二人。 壁は豊富なメニュー表で埋め尽くされている。 赤と白のソファと椅子がレトロ。 落ち着いた雰囲気で作業が捗った。 注文したもの… 元祖のりトースト(170円)…驚きの安さ。少々しょっぱいがおいしい。味噌汁と合いそう。 オレンジティー(490円)…パステルブルーのカップとソーサー。サイズも小さくかわいらしい。何故かおばあちゃんちの緑茶のような和風な味がするがこちらも美味。

          珈琲エース(2018年8月)

          タカセコーヒーラウンジ(2018年8月)

          ビルの9階にあり、池袋の街を一望できる。 土曜日の夕方だけあって店内は盛況。 ご婦人のグループが多く、よっておしゃべりと笑い声が店内BGM。 おしぼりの袋やお冷やのコースターのデザインがレトロで可愛い。 注文したもの… ケーキセット(800円)…コアントローモカとタカセオリジナルブレンドを注文。コアントローモカは中央にハート型のチョコレートが乗っていてかわいらしい。しかし完全に解凍されていないのか固くて食べづらい。味はチープで甘い。タカセオリジナルブレンドは酸味が強

          タカセコーヒーラウンジ(2018年8月)

          はまの屋パーラー有楽町店(2018年8月)

          有楽町のそびえたつビル群。 その中の一つ、地下一階にある。 店内は狭いが小綺麗で落ち着いた雰囲気。 カウンター越しに調理する店員が見える。 客層はおしゃべりに興じる主婦、昼食をとるサラリーマン・OLなど。 一人客が多いのは平日ゆえか。 手書きのメニューと額装された絵画がいっしょくたに壁に飾られていて、そのこだわりのなさが好印象。 他にも雑誌や漫画、魚の水槽まであった。 注文したもの: 自家製ホットジンジャー(450円)…紺の陶磁のカップ。小さなビスケットが一

          はまの屋パーラー有楽町店(2018年8月)

          樹-たつき-(2018年12月)

          東京メトロ東西線「東陽町」下車。 好きな歌手のコンサートに向かう途中。 凍えた体にあたたかいおしぼりがありがたい。 狭いL字型の店内。 調理もオーダーも店員一人で対応。 客との距離感がちょうどいい。 注文したもの: 抹茶ショコラ(500円)…とてもおいしい。手作りなのだろうか。 蜂蜜ジンジャーティー(670円)…こちらもおいしい。しょうがの辛みが強い。しょうがのかけらがたくさん入っていて嬉しい。体があたたまった。

          樹-たつき-(2018年12月)

          名曲喫茶ライオン(2018年12月)

          これまで訪れたことのない不思議な空間だった。 渋谷・道玄坂を上り、怪しげな店が並ぶ道を抜けると見えてくる。 昼間でも室内は薄暗い。 巨大なスピーカーが部屋の前方に設置してあり、座席は全てスピーカーの方を向いている。 なんだか電車に乗っている気分になる。 客はみな沈黙し、給仕は影のように立ち働く。 この空間の主役は客でもなく、給仕でもなく、あくまで「音楽」なのだ。 プライベート空間を確保できるのでじっくり思索に耽るのに向いている。 もちろん音楽を聴くにも良い。

          名曲喫茶ライオン(2018年12月)