【喫茶和/コーヒー】9月7日 夏の終わりのコーヒー。
もうすぐ夏が終わる。
夏の時期は、ほとんど水出しコーヒーばかりを飲んでいたから、これから寒くなって水出しコーヒーを飲む機会が少なくなると考えると、寂しい。
今日の東京は快晴。気温も33度あったらしく、まるで夏が忘れ物を取りに来たようだった。
朝早くから働いたこともあり、汗はだくだくだ。とにかく早く冷たいものが飲みたい。
冷蔵庫から迷わず水出しコーヒーを取る。
なみなみグラスに注ぎ、その次にはもう空っぽ。やっぱり喉が乾いたときのアイスコーヒーには、最高以外の言葉が出ない。
夏のあっつい日に飲む水出しコーヒーは最高に美味しい。冷たい舌触りに、心地よいノド通り。ビールを超える気持ちよさが、水出しコーヒーにはある。その正体を突き止めて、この世に送り出すことができたなら、夏の暑い日の居酒屋での一杯目は、水出しコーヒーになっているかもしれない。
「そんなこと、流石にないだろ。」と思いながらも、
そんなちっぽけな空想を、自分の手で現実にしようじゃないか。
喫茶和(あえる)で作るコーヒー
昨日開店した喫茶和は和菓子とコーヒーを出すお店だ。和菓子と言えば茶菓子のイメージがあるかもしれない。確かに、和菓子と言えばお茶だ。
だけど、いや、だからこそ、そこにコーヒーを合わせてみてほしい。コーヒーに合うのはスコーンやクッキーばかりじゃないってことを、知ってほしい。
喫茶和で作るコーヒーは、和菓子に合わせて作っている。
和菓子は形や材料によってその名前が変わる食べ物だから、崩せない。一方のコーヒーは、色に多少の違いはあれど味わいは生産方法、焙煎方法、抽出方法、飲み方によって変幻自在に変わるスグレもの。だから、コーヒーの方から和菓子に寄り添って味作りをしているのだ。そして、これがたまらなく面白い。
いつかお客さんにお披露目する、その日を楽しみに毎日、焙煎・試飲・チャレンジを続けている。それが喫茶和のコーヒーだ。
今日もまた喫茶店に行って、喫茶和について考えよう。ノンフィクションを、フィクションにするために。