【喫茶和/和菓子】9月12日 和菓子とコーヒー。
"和菓子といえばお茶"
その言葉にずっと疑問を持ってきた。お茶はおいしい。お茶の産地にはたしかに和菓子文化が栄えているし、ほっこりと優しい時間をもたらしてくれて、何よりこの組み合わせは間違いなくおいしい。
ただ、この言葉だけが一人歩きして、いつしか敷居が高い、という勝手なイメージを作り出してしまった気がしている。
もともとコーヒーが好きな私は和菓子をコーヒーと楽しむことが多い。たまたまコーヒースタンドに行った時のこと。レジ横で見つけたクッキーやマフィンに、ここの和菓子が置いてあれば、少しは目に触れる機会が増えるかもしれない。そして、コーヒーを楽しむ時間の中に和菓子、という新しい概念が生まれるかもしれない。
そんなわけでこの1年間、いろんなコーヒー屋さん、バリスタさんとイベントを行ってきた。口の中の甘さを消すために飲む抹茶に比べ、コーヒーは食べ合わせることでのペアリングを楽しむ。マイナスとプラス、全く逆の文化だ。
そこで1番印象に残ったのは、「同じ風味のものを合わせる」というもの。柑橘系のコーヒーにはレモンケーキを、ベリー系のコーヒーにはベリータルトを。
だとしたら、あんこに合うのは間違いなくあずきだ。そんなわけで今回のあずきコーヒーが生まれた。コーヒー豆の中に焙煎したあずきを入れたのだ。
そんな構想を始めたのが今年の春先。小豆は直接農家さんから仕入れた。どこの産地の豆がいいのか、小豆は渋切りをする?どのくらい焙煎する?あれこれ試行錯誤し、ようやく完成したのだ。
和菓子とコーヒーは相性がいい。そんなことを伝えたくて始めた喫茶和。喫茶和がカフェでなく喫茶店なのは、和菓子と同じように次々となくなる昔ながらの喫茶店を少しでも残したかったから。
大切に大切に作ったこのコーヒーを飲むあなたの顔を直接見たくて、おいしい、の一言を直接聞きたくて。だから、初めてコーヒーが飲める場所は実店舗として、喫茶店をオープンすることにした。
オンラインとオフラインをつなぐ場所。たくさんの人に直接届けたい。みんなとおいしいを共有できる場所を作りたい。みんな来てくれるかな?なんてほんとはちょっとドキドキしている。どうか気軽に、ふらっと遊びに来てもらえたら嬉しい。
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