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夏の終わりを感じたい朝のおうちカフェ提案

残暑というにはまだ厳しく、けれど暦の上では立秋も過ぎている。晩夏の候、という挨拶ももう季節はずれ。

それでも日差しはまだ「照りつける」と言って十分な強さで、肌にまとわりつく湿度も間違いなく夏のまま。ベランダから見えるはずの富士山は、夏の雲に白く遮られている。

名残とは言いがたいほど色濃い夏を感じながらも、季節の食に冷やしがちな身体を、朝くらいはせめて温めたい。

すっきりクリアなホンジュラスの中煎りのお豆にしよう。長めに蒸らして甘いところから抽出。優しくさらっと飲めるのがいい。ふちの薄い、真っ白で華奢なカップにしよう。

合わせるのは、ケールと生ハムのサラダ。オリーブオイルと塩胡椒、パルメザンチーズと少しのレモンで和えるだけ。トーストした食パンを4つに切って、パイナップルのジャムとクリームチーズをのせて、アカシアのプレートに。

日本の夏がこんなに長くなったのはいつからだろうか、なんてぼんやり考える。控えめなボリュームでかけたボサノバの鼻歌をうたったりして。

海よりも山よりも、ほどほどに都会でほどほどに田舎のここが好きで。心地よい環境に身を置いて、あとどのくらい夏を過ごせるかな、なんて、秋に手を引かれながら考えたりもする。

さあ、今日はどんな風に過ごそうか。ノートを開いて書きつけてみよう。紙と鉛筆の音も楽しみながら。

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