これまでの積み重ねを考える朝のおうちカフェ提案
雨が降るのか降らないのか。まだ大丈夫なのかそろそろなのか。空を見てわかる能力があればいいのに、と思ったり。けれどそれは、勉強しながら経験を積めばできるようになることか、とも。
人間はこれまでの積み重ねでできている。
うすぼんやりとそんなことを考えていたら、クロワッサンとオムレツという、ベーシックかつおしゃれっぽいご飯が食べたくなった。「積み重ね」から連想するクロワッサンの「層」。悪くない。
どうせならしっかり定番に寄せていこう。コールスローにミニトマト、ウインナーのソテーに、黄色いふわふわのオムレツ。ケチャップはさわやかな酸味の立つものを。お皿は真っ白のプレーンなのがいいでしょう。鮮やかに映えるいろいろ。
大きめのクロワッサンは、軽くあたためてさっくりと。中のもっちり感とバターの香りに心が満ちて、顔がほころぶ。
コーヒーはマンデリンを。どっしりとしたコクがバターの香りをよりふくよかにしてくれる。ふくらませたら、きちんとすっきりさせてくれるところも好き。
ころんとしたマグカップが手に馴染む感覚と、クロワッサンのサクサクの食感のギャップが、これまでの自分のあれこれを映し出すよう。やりたいこと、楽しいことを、見栄を張らずにやってこれたのかな。どのくらい自分の声に耳を傾けたかな。
今のわたしは過去の積み重ねでできていて、今からこの先を続けていくことで、未来のわたしができていく。これまでとこれからを繋ぐ今が、これまでを築き、これからを作っていく。積み上げた事実は変わらないけれど、未来をいいものにして、感じてきたものの捉え方を変えることはできる。
なんだ、自分を作り直すこともできるんだ。実態を持たせられずにいたアイデアたちを形にするために、まずは頭の中を整理しよう。いつだって新しいノートは目の前にあるもの。