聖アンデレ(0-A) :最強CFOとしての面白さ
きっかけは、広告業界の大立者ブルース・バートンの書いた『誰も知らない男』です。彼の初期キリスト教団の解釈は、とても納得感があり、CEOとしてのイエス(いわゆるイエス・キリスト)の姿が目に見えるようでした。
CEOとしてのイエスのイメージが具体的になったことで、疑問が沸き上がりました。
組織がある以上、私のような管理部門の人間が不可欠のはず。 それは誰が担っていたのか?
この発想が、CFOとしての聖アンデレを意識することにつながりました。
しかも、個々人の集団を、世界的な組織に育て上げています。
イエスが亡くなった(昇天した)後、どのように組織を維持し、拡大したのか。
そこに興味が湧きました。
どんな組織だったのか
聖アンデレがCFOとすると、管理部門の統率をしていたことになります。総務担当の聖フィリポ(聖ピリポ)、聖ステファノ(聖ステパノ)、そして会計担当のユダなどは、聖アンデレの部下として(または聖アンデレのチームとして)活動していたはずです。
しかし、ユダや聖ステファノは早期に殺されてしまいます。聖フィリポは、早々にペテロと喧嘩を始めます。
こんな状態で、どういう教団運営をはかったのでしょうか?
なぜ、忘れられたのか?
聖アンデレは、イエスの最初の弟子です。弟分のペテロをイエスに紹介しています。しかし、いまでは忘れられがちです。
個々人の集団を世界的な組織に育て上げたCFOであり、イエスの最初の弟子なのに・・・
なぜ、忘れられたのでしょうか?
こういったことを考えながら、聖アンデレを中心に、イエス教団~初期キリスト教団をみていきたいな、と思います。
ちなみに:私の宗教観
私の父方は浄土宗、母方は浄土真宗という仏教一族で、新年は明神さま(神社)にお参りし、結婚式はキリスト教式で挙げ、お盆や法事はお寺に墓参りに行きます。占いは好きで、ジョナサン&オスカー・ケイナーの星占いなんかは時々見たりします。ごく一般的な日本人だと思います。
大学では歴史学の教授に師事していました。民衆史寄りの先生だったので、文献の穴を見つける手法や、構造主義などを学んでいました。
最近、聖書を勧められて読んでみて、面白く読んだのですが: いくつか違和感を覚えた話は先日noteに書いてみた通りです。