PTA の位置づけ:2つの流派がある?
はじめに
公立小学校で PTA会長をしていたので、歴代の校長先生、教育委員会の職員さん、数多くの先生方と出会い、お手伝いをしてきました。
そこで思ったのは、PTAの位置づけについて、大きく2つの流派があるようにみえることです。そして、どなたも、自分の位置づけだけしかないと思い込んでいるように見えるのが不思議でした。
長年PTA会長をしている人は、新しい校長先生にも「あぁ、こういう人ね」というのを早い段階で見抜いて、あたりさわりなくお付き合いしています。ただ、慣れていない先生と慣れていない保護者の方が会ってしまうと、話がかみ合わないことにもなってしまいます。
そこで、この2つの流派について、書いてみます。
2つの考え方の違い
①3すくみ(ジャンケン)で考える人たち
お世話になった校長先生の持論でもあり、教育委員会の中のたいていの人たちの考え方でもあります。冒頭の画像の左側をみてください。
保護者は、子どもを生徒として人質に取られているので、(何もなければ)先生に頭が上がりません。
先生は人事権を握られているので校長に頭が上がりませんし、校長も人事権を握られているので教育委員会に頭が上がりません。
教育委員会は、役所に設置されているため、地域住民(時に議員)のクレームに敏感です。入口は狭いのですが、住民(保護者)の話には丁寧に付き合ってくれます。
②上下で考える人たち
これは、校長先生でも時々います。先生方には何人に一人はいます。
偉そうにしている先生は、たいていこの考え方です。
保護者の上に先生がおり、先生の上に校長がおり、校長の上に教育委員会がいる、という構図で考えています。
どちらが本来あるべき姿か?
人によって考え方が違うということで、どちらも(ある意味で)「正解」なのかもしれません。
ただ、個人的には、①3すくみ で考える先生方には、尊敬できる方が多いように感じました。