喜創会理念研修レポート!
はじめに
広報担当の坂井です。先日、4月19日に喜創会の理念研修が行われました。
昨年までは、グループ法人のアイズケアと合同で行われておりましたが、喜創会職員のみで行われる形は初めてです。改めて喜創会が何を目指しているのか、何を大切にしているのか、を渡邉事務局長や管理者職員からのお話やメッセージを通して再確認する機会になりました。
2部構成になっており、前半は全職員に向け、後半は主にリーダーを担っている職員に向けてのワークショップやゲームを用いた研修でした。
今回は前半のどのようなメッセージが伝えられたかや、後半のワークショップやゲーム研修の様子をレポートしていきます!
「個の違いが価値を創る」ー渡邉事務局長
渡邉事務局長からは、喜創会の沿革・法人理念・大切にしたい価値観についてのお話がありました。
特に、「価値観」については、渡邉事務局長自身が16年間、会社運営に携わってきて大切にしてきたことで、職員みなさんにも同じように持ってほしいというメッセージが込められていました。「個の尊重」、「自ら考え行動する」、「新しい価値の創造」の3つは繋がっており、職員それぞれが自らの考えを活かし、新しいことにチャレンジしたり、課題解決に向き合って欲しいと伝えられました。
「失敗から学んで新たに変わり続けることが大事。良質な失敗をする人を評価する会社でありたい。」とメッセージを締め括られました。
「課題に対しアイデアを実行解決できる力を」ー施設サービス部 責任者 林さん
施設サービス部責任者の林さんから、統括している特別養護老人ホーム「風蝶木」と「ナースログ」について、特養として目指すことや職員の方向性に関するお話がありました。
特養として目指すことに関しては、「ここが家だと思ってもらえる施設、関わる職員が自分の家族の面倒を見てほしいと思ってもらえるような施設にしたい。看取りの時になって特別に思うのでなく、看取りケアは日々のケアの延長として考えてほしい」と、ケアの方針について触れました。
また、職員の方向性について、「介護技術に加えて、介護保険法や介護以外の知識も身につけて、誇りに思える介護士を目指してほしい、また、問題提起だけでなく、実行解決できる力を育んでほしい」とメッセージが送られました。
「みんなでつくりあげる意識をもつ」ー居宅サービス部 責任者 草野さん
居宅サービス部 責任者 草野さんからは、管理者として携わっている看護小規模多機能施設、訪問看護ステーションや新しく開設予定の認知症グループホームに関して、草野さんが大事にしたい考え、いっしょに働く職員へのメッセージのお話がありました。
まず、事業所理念の振り返りから始まり、「事業所理念を実践するためには倫理観と価値観を省みること」と発信されました。
倫理観:多くの人に共通する考え・規範
価値観:個人ひとりひとりの考え方・好み
これらの違いや「各々の価値観は否定されない」ことを踏まえ、「関係者の中ですり合わせが大事」と強調されました。
「介護現場では、本人さんを含め、家族さん・介護職員・看護職員・担当医師などさまざまな立場の方が関わります。それぞれの視点や考えを尊重しつつ、具体的なケアに落とし込んでいく必要があります。決まった正解がなく、どっちにすべきか、など一概に決められないことが多くあります。だから、それぞれの立場の想いを出し合って、すり合わせていく必要がある。その上で事業所理念に沿った実践ができると思います」と述べられました。
次に、職員のあり方についても、「ただ、やさしい人で終わらせず、知識を基本に、実践していることを根拠を持って説明できるような専門職の意識を持ってほしい」とコメントがありました。
また、今年度、居宅サービス部には、既存の2つのサービスに加え、新たに認知症グループホーム『いちじくの木』が始まります。グループホームは利用者様の住まいになる施設です。
新施設オープンを踏まえ、「2つのサービスの連携をして運営をしていきたい。異なるサービスを行う施設が同じ敷地にあることで、職員同士のコミュニケーションがとりやすい体制にあるので、居宅サービス部の3つの事業をかけあわせて、一体的なケアにしていきたい」と施設同士の連携についても触れました。
最後に、「現実は難しいことがあるけれど、理想を持って、目指すことに意味がある。みなさんとなら、できると思っているから、こうやって繰り返し伝えています。新しいグループホームでは、自分と初めて仕事をする職員さんもおられます。施設として一からのスタートになるので、責任者という立場ではありますが、引っ張っていくというより、みんなで話し合いながら、施設づくりをしていきたい想いです。」と締めくくられました。
以上で、オンラインであった事務局長・責任者のプレゼンテーションで前半が終了です。続いて、ユニットリーダー陣は、そのまま対面での研修へ。どんな研修だったのでしょうか。
全員で同じ形をめざす!教育ゲーム!
理念研修の続編としてユニットリーダーを集めての対面研修がおこなわれました。チームワークを高めるために必要なことは何か?をゲームを通して感じ、更に仕事の基本や心構えを学ぶ研修です。具体的には、「協力パズルゲーム」というカードを使って、目指す姿を共有すること、互いの価値観や考えを交わし合っていくコミュニケーションの大切さを学ぶ機会でした!
まず初めにグループに別れ、チームワーク強化に必要なことをそれぞれで話し合い、発表しました。
二つのグループからは、「コミュニケーション」、「すりあわせ」、「気遣い」、「共通認識」、「ルール」、「互いを認め合う」といったキーワードが挙がりました。
全体で発表した後、「協力パズルゲーム」に移ります。
机には、バラバラの形や大きさのカードが並べられます。チームで協力しながら、カードを組み合わせて、個人それぞれが同じ形をつくるのがゴールです。制限時間は8分間、異なるルールで2回ゲームを行います。1回目・2回目で共通しているのは、「ほかの人の手持ちカードを勝手に取ってはいけない」です。
1回目のルールは「何の形を作るかは知らされない、互いにコミュニケーションが取れない(話すことができない)」です。
両チームとも大苦戦!思わず、声が漏れてしまうチームもありました。
2回目は、「何の形を作るかを知らされる、互いにコミュニケーションが取れる」です。
話し合いが可能になったため、カードの交換が盛んになりました!
ただ、あーでもない、こーでもないと活発に声は挙がるも、途中でルールを勘違いされたり、形をつくるまでに至らなかったりと、苦戦が続きます、、!
同じ課題ですが、2グループそれぞれ個性が出て、完成に向けての話し合いにも違いが見られました。
ここで2回目の挑戦もタイムアップ、ゲームの振り返りにうつりました。
ユニットリーダーのみなさんは、「組み合わせがうまくいかず、とにかく形をつくるので精一杯だった、、」という様子。また、1回目は「なにをつくればいいか分からないし、話せないのもあって、難しかった」という感想が多く挙がっていました。
最後、司会の草野さんから「目指す形がわかること、コミュニケーションを取り合って同じゴールを目指すことの重要性を体験してもらうゲームです。なので、1回目と2回目で異なるルールで体験してもらいました。協力パズルゲームを成功させるために、必要なポイントは、そのまま、普段の仕事の組織づくり、チームづくりに活かせるものです。また、各ユニットでも試してみてください。」
と、ゲームの目的が伝えられました。
1回目はゴールを目指す手がかりも、互いに話し合うこともできないので、まとまりがつきません。2回目で、互いに要望を伝えあったり、確認しあったりすることが可能になって、ゴールに近づくことができます。
シンプルなルールの違いですが、同じ目的・目標を持つことやコミュニケーションを取り合うことが、当たり前に思えて、いかに大切であるかが分かるゲームでした。また、ゲームに取り組む過程の中に、チームの特徴や個々のコミュニケーションのスタイルが出ることも見えました。
坂井はオブザーバーとして、みなさんの様子を見ていましたが、いざ、何も知らされず自分がするとなったら、どうだろうかと考えさせられました。
目指していることは何か、実現にあたって、自分はどう考えるか、ほか職員はどう思うか、どうすり合わせていくか
なんとなくわかっているようで、日頃、実践できているかが難しいところです。繰り返し意識して日頃の業務にあたっていきたいと感じる研修の機会でした。
以上、理念研修のレポートでした。参加された職員のみなさま、お疲れ様でした。
研修を企画くださった渡邉さん、林さん、草野さん、ありがとうございました!
今後も、このnoteでは、喜創会では、はたらく職員の「想い」や、それらを発信する取り組みをアップしていきます!
最後まで、読んでくださり、ありがとうございました!