写真と文章 -youngtree press-
へたな文章で語彙力がないなあ、っていうのは重々承知でなんとか細く続いているこの来双船マガジンです。自分が感じた、見た、有名無名問わず、ピンときたものをみんなに知ってもらいたい。
自分の”いいね!”という感覚には根拠のない自信があるんですが、それをきちんと人に伝えるには、写真以外に言葉がどうしても必要になってくるのでものすごく時間をかけて文章を書いています。(他のところでも文章については書いたけど、鍛えてると言っても過言ではないです)
この文章で?って思うかもしれませんが、わたしは言葉の集中力が持続しなくて・・・撮影は(写真は)一瞬だから長く付き合えてます。
初めて写真と文章っていうのを意識して取り組んだのは、写真家・若木信吾さんが編集長をされていた「youngtree press」というドキュメンタリースタイルマガジンでした。個人的な話とそれにまつわる写真で編集されてる雑誌です。年2回の発行で、たしか10号まで刊行されました。
私はその1号目に運良く参加させていただきました。(2004年発行 絶版)文章なんて書いたことなかったのに、なぜかやりたいと思ったんです。あの時の経験で、いま、役立っているが多いです。
何を書いたかというと、”なぜか”自分の父親のこと。けっこう恥ずかしいことだし、他にもっとあったかもしれませんが当時はそれしかなかったのです。
bookデザインはトラウトの原耕一さん。写真セレクトは若木さんと原さんにすべてお任せしました。
原さんの写真の見せ方はシンプルでまっすぐで力強いのですが、ちょっとwitも効いてるような気がします。
文章は勢い任せで書いたんですが、あまり直しがなくアッサリ若木さんに OKをもらった記憶があります。
若木さんとは写真学生時代の2002年に、彼のWSに参加したことが最初の出会いでした。その後、何かのきっかけでyoungtree pressを立ち上げる事を知り応募したんです。
最初の打ち合わせか何かで聞いた若木さんの言葉ですが、いまもずっと残っています。
「写真を撮る人が書く文章っていいんだよね〜。撮った時のことを鮮明に覚えているからだと思う。」
(だったと思います)
この言葉に私は調子に乗り、乗せられ?なんの迷い間も無く躊躇なくバーっと文章が書けました。ありがたかったです。
この来双船マガジンを始める時も、この言葉を思い出し、また勝手に調子に乗り文章書いてみようかなと思えたのです。取材した記事はとてつもない時間がかかっていますが、最近は自分の言葉に少し自信のようなものも芽生えました。
そして今はもう、私の写真は言葉がないと成立しないものになりつつあります。
いただいたサポートはこれからも来双船がよい出会いができるよう、心から感謝しながら使わせていただきます!