香りが生まれるところ 4. spin-off 蒸留って?
蒸留って単語は知っているけど、聞いたことがあっても実際のところなに?って方が多いと思います。
”蒸留”?って?マークが付いてしまいますよね。
歴史は正確なことはわかっていないようですが紀元前!なんだそうです。香料を精製していたようですが、蒸留の発展に欠かせないのが錬金術。そこからお酒の蒸留が始まります。
(錬金術と平行して占星術も発展するのですが、この二つが平行して重なるとなんかいい感じにあやしげでワクワクする世界です。調べ出すと止まらなそうなので、まだ踏み込んでません・・・)
spin-offとして蒸留の仕組みをざっと写真で説明します。
ここの説明は”精油”をうみだす水蒸気蒸留で、前回紹介した開聞山麓香料園さんとvenustar organicsさんで行われている蒸留です。
(ちなみに写真はすべて香料園さんです)
1 まず釜に植物を入れます
ここの釜はオーダーメイドでとてつもなく大きいです。他のところはこのサイズではないためここまで葉をギュギュッと押し込める必要はないかも。
2 釜の淵から水を流し込み蒸します
1時間ほどだったような・・・
そしてオープン! ほわっと香ります
(このサイズの釜はここだけです笑)
3 蒸留見学会の時にわかりやすく絵で説明
はい!出てきました!!
すでにもういい香りが立ち込みます♪
水蒸気蒸留の副産物、芳香蒸留水はフローラルウォーターとして石鹸を作る時や化粧水に使われます。大昔は治療にも使われていました。
お風呂に入れると贅沢な気分に!
取り出したオイルはまだ水を少し含んでいるので、時間をおいて分離させます。蒸留したては香りが若いので、数ヶ月熟成させます。
不思議なんですが、オイルとフローラルウォーターでは香りが違います。大きく変わるわけではないんですが、同じ植物からできあっがてくるものなのになぜ違いが出るのか?蒸留のおもしろいところだと思います。
4 釜の中の植物を取り出します(一番大きな釜)
迫力があります。おそらく、蒸留って迫力とかそんなに期待できるものではないと思うんですが、ここではあります。
(これはちょい小さめの釜)
ローズマリーのはずですが・・・海ぶどうに見える
蒸留後は肥料になります
蒸留でできあがる「お酒」もあります。
最初に蒸留って言葉を意識したのは、ニッカウィスキー北海道余市蒸留所に行った時でした。その時は一人だったのに試飲が楽しすぎて・・・お酒の蒸留の仕組みを理解できず。
約2年前mitosayaの江口宏志さんにお会いした時にやっとなんとなくわかりました。
精油の水蒸気蒸留法とはちょっと違うようですが、原理は一緒です。
お酒の蒸留酒はブランデー、が一番わかりやすいのですが、簡単に言うと日本酒とかワインなどの”醸造酒”が蒸留されたのが”蒸留酒”ってことだと思います。
江口さんのドイツ修行時代のエッセイをスクショさせていただきます!
2015.9.26までさかのぼってみてください!なんとなくわかるかもしれません。他の記事もおもしろいですよ。
私は植物・薬草(とりわけ生薬)にはまっている時があり、周りの人たちにそんなに好きなら
「江口さんに会いに行ったら?」
「江口くんも植物とか薬草の何かを始めたようだから、聞いてみたら?」
江口さん、江口くん、とあまりにも聞くようになってので、生薬が入った袋を持って会いに行きました。(初対面だったのになぜ生薬を持参したのか自分でも謎)
そこで聞かせていただいた、ハーブ&フルーツを「蒸留」してお酒にするってこと。
そして江口さんは千葉県の大多喜町に”ボタニカルブランデー”の蒸留所を立ち上げることになります。
元薬草園という立地だったので、mitosayaさんには時々遊びに行かせてもらってました。
半年以上?いや1年近く?工事をされてましたが、今ではすっかり様変わりしてかっこいい蒸留所になってます。(そしてこの蒸留所に住んでらっしゃいます)
温室をおしゃれなオープンテラス?のようにセッティングし、そこで奥様が作る素敵すぎる料理をいただいたり・・・
薬草園時代の展示室に保管されていた生薬瓶を撮影させてもらったり(もう。。うっとり、でした)
小豆島から桶が届いた時は感動的でした・・・(醤油樽なんですが、これでブランデーを熟成させます)
こっそり涙が出ました。
慎重に慎重を重ね、、、
無事にイン!できました!学校から帰ってきた娘さんが駆け寄ります。
”見上げる”二人。樽を見上げるってほとんどないですよね。
敷地面積が広いため、子供たちはもちろんのびのび〜
江口さんはひょうひょうとしてのびのび
お客様ものびのびー
つまり・・・ここはHeaven!
そしてこんなHeavenなところに、本格的にmitosayaさんは蒸留所をオープンできました!お酒もできあっがてきる様子です。どんな香り・味なんだろう?飲める日を楽しみにしてます。毎月、蒸留所のオープンdayがあるようなのでsnsでチェックして関東の方はぜひ行ってみてください。
(私はオープン前に東京を離れたので、まだ行けていません・・・)
この記事をまとめていたら、全国のおもしろそうな蒸留所をまわりたくなりました!香料もお酒も含め。
やってる人はおもしろい方々のはずで、そこはきっと魅力的な土地なんです。
どなたかお仕事ください笑
そうそう、さっきから江口さんとmitosayaさんの説明なく話を進めてますが、今、大大注目の蒸留所!
素敵な記事がたくさんあるので、こちらからぜひ。
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