海でつながっている
ある日、過去に書いたこの記事のアクセス数が飛び抜けて多いことに気がつきました。
植物生態写真家 埴 沙萠(ハニシャボウ)さん
うれしいけど、何がおこっているんだろう・・・"?"が多い少し戸惑いのようなドキドキ感で不思議な気持ちでした。しばらくしてからNHKBSで埴さんのドキュメンタリー番組が再放送され、そこで初めて埴さんを知った方が私の記事にたどり着いたことを知りました。
さらに後日、記事を読んでくださった方々からぽつりぽつりとメールをいただくようになりました。埴さんの存在を知ったけど、彼の書籍は残っていてもテレビ番組以外の彼を知りたいけど、ネットにもあまり情報が残っていない・・・。
でもこの番組の感動を、こんな生き方をしている人が、こんなユニークな人が存在していたんだ、という感動を誰かに伝えたいと。その気持ちは私もよくわかるし、彼の植物写真に出会った時に同じ気持ちでした。
いただいたメールはすべて本当に共感できる内容ばかりで、胸が激アツ!
自分が書いた記事がさらさら〜っと読まれるのではなく、何かの反応があったことに記事を書いてよかったと何か救われ、少し感動しました。
ハニー、またあなたのファンが増えましたよ。
という報告をするために地元の海へ。お盆の時期だったので献杯。
記事にも書きましたが、彼のお骨は海に散骨されてお墓は残っていません。
お墓まいりは海。
海はぐるっと世界がつながっているように、彼ともつながることができるところでもある。大好きだったビールを2本流し、私は海を眺めながらビールをゴクっと一杯飲みたいところだけど運転があるのでノンアルコールビールで。
撮影技術や植物の話題だけじゃなく、世の中全般のことのやりとりも多かった。ハニーとやり取りが始まった2013年(おそらく)から亡くなるまでの2016年、どんな時代だったかすぐに思い出せないけど
”大変な時代になりました” とメールで私が送っても、彼は植物との関わり方が変わるわけではないのであまり気にしてはいないようでした。植物の世界は、自然界はもっとシビアであることをわかっていたから。
ハニーへ。
こちらは”大変”を通り越して、ロクでもない世の中になってきてます。それでも生き方の先輩である植物から自然界から教わることは多いです。
いただいたサポートはこれからも来双船がよい出会いができるよう、心から感謝しながら使わせていただきます!