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ナラ枯れ注意!に、もう少し付け加えると

大学では、長らく伝えてきた「ナラ枯れ」。ですが、関東地方で被害が生じるようになり、自分ごとになったのは近年のことです。

「ナラ枯れ」も、ずっと前から身近だった「松枯れ」も、健全な樹木が被害を受け、急激に枯れる、おそろしい伝染病です。

違うところもありますが、共通点も多くあります。

その一つ。どちらも健全な樹木に虫が飛んできて、松の場合は線虫、「ナラ」類の場合は「カビ・酵母」を樹木の体内に運び込みます。

で、困ったこと。

どうしても守りたい樹木をもっている所有者は、自分の敷地にある松やナラ類に対し、費用をかけて対策を取ります。

ですが、隣接地が無関心、または対策を取る費用を捻出できない場合、自分がどんなに努力しても、お隣やご近所から、いくらでも虫が飛んできて、被害が拡大してしまいます。

松のときにもその経験がありますが、今も取引先の会社がそれでご苦労されています。

コロナ禍ではみんなの協力が呼びかけられていますが、樹木を病気から守る際も、まったく同じです。

しなくてはいけないことと、できることの差を思うと、気が遠くなります。

ですが、簡単にあきらめることなく、人と樹木の病気に対応していきたいです。



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