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タケニグサの汁を塗っていた、ですって?
先日、仕事で都市近郊の森に出かけました。林内を歩いていると、園路のすぐわきにタケニグサがすくすくと。
なので、その森を利用している会社のスタッフさんに、「これ毒草だから注意して下さいね」と念のために声をかける。
すると、「それ、自分らは子どものころに塗っていたので平気です」という。
さらに、近くにいた同年代の人に、「ですよね?」という。
すると、聞かれた人は「そんなもん、塗ったことないよ!」と。
続けて「えーでも自分らの周りはみんな子どものころ塗っていたけどなあ」と。
自然に近いところでずっと生きてきた人なので、草の種類の見間違えはないと思います。
ですが、20年あまり樹木・植物にかかわる仕事をしてきて、毒草のタケニグサの汁を積極的に塗っていた、という例にははじめて遭遇する。
薬用として使う地域があったのだろう、と思って調べると、毒性は強いが、タムシやできものに塗る、かゆみ止めとして使う、というネット情報もあり。
確かに、毒と薬は本来同じもので、濃度次第でどちらになるか、紙一重です。
大丈夫、と思って(大人に教えられて)子どものころから使っていれば、問題ないのだろうか? 口に入れているわけではないですし。
とはいえ、毒のあるものを素人判断で使うのは命取りになるので避けなくてはいけません。
ただ、へえ、と思い、さらに詳しい情報をその方に確認中です。
そして、結論はこうです。
土のあるところであれば、都心部でもどこにでも出てくるタケニグサは、強めの毒を持つケシ科の毒草です。
茎を折って出てくる黄色い汁は、人によってはかぶれるかも知れないです。触れないように気をつけましょう。
まずは、あの背の高い、おもしろい形の葉がついた植物が「タケニグサ」とわかるようになりたいですね。
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