『絶望の林業』、よい本すぎて、ポイントをまとめるのに、絶望中?
噛めば噛むほど、の「するめ」ではありませんが、本書の内容は、とてもだいじなので、できれば多くの人に知って頂きたい、共有したいと思いつつ、とても困っています…
そうこうするうち、幸田露伴のことが思い浮かんでしまう。
それは、結婚後のあるとき、幸田文さんが露伴のところに行ったところ、「貧乏とは?」とか何とか質問されたシーンのこと。
「貧乏とは、どういうことか?」と聞かれた文さんが、困ってしまい、黙り込んでいたら、「聞かれると、そういう態度になるのを貧乏というのだ」とか言ったというお話。
ずいぶん前に読んだので、うろ覚えですが、とても印象に残りました。
この、困って押し黙る、のが、今の私の状態とまったく同じ。
私は仕事で森に入り、またリサイクル関連でヒアリングして歩いた経験があるので、それぞれの場所で、どんなお困りごとがあるのか、具体的にイメージできる部分が多くあります。
だから、この本に書いてあることを読んで、確かにそうだろう、と納得できます。
だけど、そういう経験をする機会のなかった方に、この今の日本の、森を取り巻く構造的な課題を簡潔にまとめ上げて伝える、というのは、かなり難行とわかりました。
うーん、どうしよう? とっても困りました。
それだけに、厳しい現実を知ってもらうための努力は、避けられないチャレンジなのだと思いました。
うまくできる自信はありませんが、チャレンジしようと思います。
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