久しぶりの対面の講義。座席は一つおき、基本的には一つの机に一人、で座っていても、教室にはわりと沢山の学生の姿。
活気があるのはよいことな気もしますが、人との距離が十分か、というと、少々気がかりです。なので講義室の窓もドアも開けたままにしてあります。
昨日も、参考書や課題の参考にしてもらうための名木100選のマップやガイドブックなどを回覧しました。
「人数が多いから、1人一分弱。最後までちゃんと回るように見て回してね」と声をかけて。
すると、すばやく見てすばやく回してくれていました。
あまりうるさいことを言わなくても、ちゃんとやってくれるまじめな人たちですが、見ては回している様子を話しながら見ていて、ほっとしました。
そして、終わったら、私のところまで持ってきてくれます。
年によって、学校によっては、今は教員のところまで返しに来ることはなく、そのあたりにぽんと置いたままになっていることもあります。
悲しい年には、回覧物が途中で行方不明になることもありました。最後まで回らなかったりします。
それを思えば、チームワークを考えてよくやってくれる人たちです。
また、昨日からZoomを同時にやらなくてすむようになりました。目の前の人たちに集中して話せるのはありがたいことです。
講師控え室で、外国人の先生が、「今日はZoomをしなくていいので、よかった!」と明るく、とてもうれしそうに言っている姿をみて微笑ましく思いました。
日本人には、あっけらかんと思ったことを表現する、というのは難しいことだと思います。
ですが、外国に行くと、とても正直に自分の思いを伝えてもらったりして、かえって清々しく思うことがあります。
ただ講義をする、という日常だけでも、いろんなことを感じつつやっているこの頃です。
もう以前のような生活や社会に戻ることはない、というのを聞くことがあります。
とすれば、これからどのような生活になっていくのか? もっというと、自分はしていこうとするのか?
ワクチン接種が進む中、そんなことも考えたりしますね。