ただ今、期末の課題の採点中。楽しく、苦しんでいます。
今週は、大学は学期末の試験週間でした。
ですが、私の科目は長年、試験ではなく、課題を提出してもらって成績をつけます。
やってもらうのは、樹木診断をしてカルテを作成すること。
一人あたり10枚程度でも、何十人分となると、ずしりと重い。
以前、この重さを甘く見て、手提げバッグに入れて帰ろうとしたら、あまりの重さに腰痛になりました(苦笑)。
で、今年は小さめのスーツケースを持参。正解でした。
で、今それを採点しているのですが、これが苦しくもあり、また楽しいです。
若い感覚というのはさすがで、古い年代の人には、思いもよらないことを数々やって見せてくれます。
感心するやら、あきれるやら。そういうの、続出です。
そして、驚くことは年々更新されます。
今年もっとも目新しかったのは、夜桜を調査したと思われる、背景が暗闇の樹形写真が貼ってあったこと。それも一人でなく、複数いました。
これまでこの課題の採点を何年もしてきましたが、夜に樹木調査に行く、というのは、初見です。
公園内なので、電灯があり、樹木の様子は何とか見るには見えますが…(苦笑)
これでちゃんと観察できたのだろうか?
夜桜というのは、花見だけかと思ったら、今どきの人は、調査、仕事もする?
わざわざ夜に行くだけの事情が、何かしらあったのだろうと思います。
話はかわって。
私たち樹木医が、日頃、樹木の診断をする際、元気さや危険性の評価を数値で示します。
この評価は長くやっていても、変動の大きい、生き物の状態を数値で示すことの難しさを感じます。
が、課題の評価もそれに近い感じです(笑)。
それぞれに、限られた時間とエネルギーを使って取り組んだであろう課題に成績をつけるのも、かなり悩ましい作業です。
ですが、苦しいばかりでなく、楽しさもあります。
時代の変化に伴う学生の変化にしたがって、近年は自分でも甘い評価だ、と思います。
ですが、減点するよりも、がんばったことにエールを送りたい、と思っています。
朝のうちに確認を終えたかったのですが、少々悩みつつ見ていると、半分くらいしか終わらなかった。
なので、今日の午前中は、まず課題を見終えることを目標にしようと思います。
教員のこの楽苦しさも、期間限定です。十分に味わわなくては損?