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こうして見ると、「木の形」って、人の心を反映していませんか?

外をお散歩などで歩いているとき、木が目に入るでしょうか?

目に入るとしたら、樹木のどこを、どのようにご覧になっていますか?

こういう質問を急にされると、戸惑うのが普通だと思います。

私は、木や自然を守りたい、と願って仕事をするようになり、しばらくすると、あることに気づいてしまいました。

それは、表題のように、「木の形」って、その時代の人の心や価値観などをものすごく反映して、姿を変えてしまうことを。

木の形に対する考え方は、もともと、国や文化によって異なりますが、時代や価値観、生活様式などによっても、大きく変化します。

その変化が、わりとすぐに、「木の形」にも現れるように思います。

ご自分の身の回りを見渡して頂いて、今の日本で暮らす「木々の形」はどうでしょうか?

木は、大切にされていて、本来の美しさ、魅力、機能を、十分に発揮できているでしょうか?

その場で長く生きてきた木々は、それ相応に尊重されて暮らせていますか?

「木が大きくなりすぎて」などと言って、迷惑がられていないでしょうか?

ただそこにいるだけで神々しく美しい、たくさんの生物の生活を支えつつ暮らす木々。

先人たちのおかげで、よい状態の木を楽しむことができた私たちの世代は、後の世代の人たちに、どのような形の木々を引き継いでいくのでしょうか?

多くの方と、今、考えたいことの一つです。特に、こういうお話に理解を示して下さる方たちとともに。

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