ある日曜日のあかし-クリスチャンで歴史家をやっているということ
2018年5月13日、母教会から依頼されて行ったスピーチ(キリスト教用語ではあかしと言う)の原稿です。元々のタイトルは「預言者伝統と歴史家の仕事について」で、修正したバージョンが母教会の冊子に載ってるはずです。
プロテスタントの教会での「あかし」というのは、求道者たちを感化するために「いかにしてキリスト教徒になったか」ということを話すのがよくあるパターンです。でも、私の場合、既に母教会で2回位やったことがあったので、クリスチャンじゃない同僚などと相談し、「キリスト教徒でありながら世俗の歴史家であるとはどういうことか」について話すことにしたというものです。
「あれはあかしなのか?」「大学の講義みたいだった」「難しい」など、教会の人たちからもクリスチャンじゃない人たちからも、わりと微妙な反応をされたあかしです。まあ、私としても、クリスチャンの聴衆を前に少し挑発的なあかしをしてみたいという気持ちもありました。時期的には「そんたく」という言葉が流行ってたころです。
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