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5年『家族のために』【家族愛】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は『5年「家族のために」【家族愛】の授業はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

「家族愛」という内容項目は、
扱う場合は注意が必要です。

現代の子どもは、家庭環境が様々だからです。
母子家庭、父子家庭、祖父母の家庭、
親族の家だったり、養護施設だったりと、
様々です。

扱う時は注意が必要ですが、
扱わないでいいというわけではありません。

家族の結びつきについて道徳で考えることは、
必要なことです。

5年生ともなると思春期の入り口に入ってきます。
そんな心の揺れ動きを
考えて行きましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

C 主として集団や社会との関わりに関すること
「家族愛、家庭生活の充実」
5・6年の目標・・・・
父母、祖父母を敬愛し、家族の幸せを求めて、
進んで役に立つことをすること。


5年生「家族のために」(日本文教出版)

「家族のために」あらすじ

5年生のアキは、父母と兄の4人暮らし。
父は帰りが遅く、母も早いとは言えない。

ある日、母が帰りが遅くなり、
父が夕飯を作ることになった。
学校の帰りに雨が降り、
急いで帰って洗濯物を取り込むアキ。
夕飯を作るはずだった父が帰りが遅く、
さらにイライラが募る。

次の日、朝起きると、
帰りの遅かった母が朝食を作っている。
父はベランダで洗濯物を干している。

父も母も、わたしたちのことを考えて、
家の仕事をしていると実感するアキ。

遠足から帰ると、アキはお弁当箱を
自主的に洗い始めた。

2 内容項目と教材

・「家族愛」は、
点を線につなげるつもりで授業をしましょう。

・現在の出来事だけを考えるのではなく、
育ててくれた両親のこれまでの苦労や、
両親から子どもを見たときの目線、
どんな子どもになってほしいかという願いを考えます。
授業者が過去と未来に目を向けることが大切です。


・思春期に限らず、子どもは目の前の事象で
感情を決めてしまいます。

・自分を中心に考えて、損得勘定が先行してしまいます。
「家族のために」のアキも同じです。

・帰りの遅い父が夕飯を作ることに対して、
「帰りが遅かったら今日の夕飯がないかも」と思う。

・雨が降ったら、
「なんでわたしばっかりこんな目に・・・」と思う。

・自分の目の前に起こる出来事で、
気持ちが左右されているのです。

・これは、別にアキに限ったことではなく、
年頃の子どもはほとんど当てはまることでしょう。


・では、どうやったら子どもが
家族愛を自分ごととして考えるのでしょうか。
それは、具体的な姿を考えることです。

・「家族のために」の中心場面は、
アキが朝起きたら母が朝食を作っているところでしょう。

・なぜ、アキの心が大きく動いたのかというと、
遅くに帰ってきたにもかかわらず
文句の1つも言わず
お父さんのことも尊重している発言
で、アキは昨日の自分を反省したのです。

・「家族が自分のために頑張っている」という事実は
頭ではなんとなくはわかっています。
しかし、頭で分かっているのと、
実際に自分の目で確かめるのとでは
大きな違いがあります。

・アキの家族を見る目を通して、
子どもが家族を見る目に転換し、
具体的な姿を考えられるようにしましょう。

・すると、アキのように自然と
「家族のためにできることをやろう」という
思いに昇華するので、
「家族のために何ができるだろう」という問いは
わざわざ聞く必要はなくなります。


3 導入

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