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1年『どうしてかな』【規則の尊重】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は『1年「どうしてかな」【規則の尊重】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

規則の尊重は、かんたんに言うと
「きまりを守る大切さ」です。

では、きまりは、なぜ守らないといけないのでしょうか。
子どもの立場なら、
・怒られるから
・先生が言ったから
などがあげられるでしょう。

しかし、これは外圧的なもので
罰などの強制力から、
きまりを守る心が生まれています。

果たして、きまりとは本当にそうあるべきなのでしょうか?

きまりについて、
教材解説で考えていきましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

1年生「どうしてかな」(日本文教出版)

C 主として集団や社会との関わりに関すること
「規則の尊重」
1・2年の目標・・・・約束やきまりを守り、みんなが使う物を大切にすること

「どうしてかな」あらすじ

もんたくんは休み時間にボールを投げたり元気よく走って、
ほめられました。
しかし、教室やろう下で同じことをしていると叱られました。

また、元気よく遊んでほめられていたのに、
そうじの時間も遊んでいると先生にしかられました。

2 内容項目と教材

・「どうしてかな」は余韻の残る教材です。
こういったオープンエンドな教材は、
きっと子どもは自然と考え始めることでしょう。

・自然発生的に思考が始まるのはいいのですが、
問題はその中身です。
「もんたくんは悪い」
「もんたくんはきまりを守っていない」という
前提を崩せず、
もんたくんの悪いところを指摘するだけの思考になっては、
もったいないです。

・せっかくなので、もんたくんのよいところに視点を当てて
多面的・多角的に考えてみましょう。

・ここで、1つ発問ができますね。
「もんたくんのよいところはなんだろう。」

・もんたくんの悪いところは聞かなくても
子どもはわかっています。
それを確認するだけの時間は、むだです。
教師は発問でもんたくんのよいところに目を向けたり、
まわりの人の気持ちを考えたりできるようにすると、
思考が広がるでしょう!

・話を変えます。
1・2年生の目標には「みんなが使う『物』を大切にすること」とあります。
物に着目すると、きっと子どもは考えやすいでしょう。

・例えば、教室でボール投げをしているとき、
「なぜ、もんたくんはいけないのか」と聞いても、
『怒られるから』という外圧的なものが出てきます。
そうならないように、
「もんたくんが教室でボールを使うと、困る物はなにかな?」と聞いてみます。
物を擬人化して考えるようにするわけですが、
視点が物になるので、
他人ではなく周囲の『物』に焦点が当たり、
周囲の迷惑を人以外で考えられます。

・他にも、怒る人の影響以外を考えてみます。
教室でボール投げをすると、
怒る人以外に、どんな感情になる人がいるのでしょう。
怖がる人
困る人
うるさがる人
一緒に楽しむ人
などがいることでしょう。
これらの人をことを考えると、
やはり教室でボール投げをするべきではありません。

・これらの人たちの気持ちを想像する心は、
どこからきているのか。
「親切、思いやり」ですね。
また、「相互理解」ですね。
「規則の尊重」は、
このように他の内容項目とつながっているのです。

・子どもから出なくても構いませんが、
教師は知っておく必要があります。


3 導入

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