3年『ヤゴきゅうしゅつ大作戦』【自然愛護】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『3年「ヤゴきゅうしゅつ大作戦」【自然愛護】の授業はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
「自然愛護」は、Dの視点です。
Dは、感動や生命の尊さ、そして自然愛護など、
崇高なものとの関わりです。
結論から言うと、
言葉にすると安っぽくなるため、
まとめは無理に言葉にしなくてよい。
これをまず、覚えておいてください。
「命は大事」
これは、子どもは授業を受けなくても知っていることです。
「感動することは素晴らしい」
これも、知っています。
「自然は大切」
これも、わざわざ道徳で扱ってもらわなくても
知っていることです。
これらのことを、45分かけて確認しても、
面白い授業になるとは思えません。
知っていることの確認ではなく、
なぜ大切なのか、なぜ素晴らしいのかという
理由を議論することで、本質に迫る視点であることを
押えておきましょう。
それでは、教材を使って詳しく解説します。
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
3年生「ヤゴきゅうしゅつ大作戦」(光村図書)
D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
「自然愛護」
3・4年生の目標・・・・自然のすばらしさや不思議さを感じ取り、自然や動植物を大切にすること。
「ヤゴきゅうしゅつ大作戦」あらすじ
トンボの幼虫、ヤゴ。
池などに住んでいましたが、
昔に比べて住む場所が少なくなってきました。
しかし、ヤゴはオフシーズンのプールでたくましく生きています。
夏にプールを使うとき、水を全部抜いてしまうので、
ヤゴは死んでしまいます。
プールからヤゴを助け出す「ヤゴきゅうしゅつ大作戦」が始まります。
みんなでプールに入り、網ですくって・・・
結果、1400ひきものヤゴを救出することができました。
2 内容項目と教材
・「自然愛護」は、人と自然の関係をまずは考えなければなりません。
自然と人は、対等な関係なのでしょうか。
それとも、人が上? 自然が上?
考えてみたいですね。
・「自然保護」という言葉があります。
保護とは守ることです。
ということは、人が自然を守るから、人の方が立場が上なのでしょうか?
・結論を言うと、自然と人は、どちらが上ということはなく、
さらに分けるものでものでもなく、自然と人は共存するもなのです。
自然の中に人がいて、自然と一体となっているのです。
・授業をする際は、授業者は、人と自然と分けて理解するのではなく、
共存している、さらに自然の中に人がいる。
人は自然の中に生きている存在である、
ということを押えておく必要があります。
・そもそも、トンボの生態系が崩れたのは、
人間の産業が発達したことが原因です。
池を埋め立てて土地を開発し続け、
川を造成し河川敷がなくなり・・・・
ついには、プールという人工物に頼るしか
方法がなくなってしまっています。
・トンボの目線で考えると、
人間のことをどう思っているのか、
考えてみたいですね。
・もう大丈夫だと思いますが、
「プールにヤゴがいるから大切にしよう」という
まとめでは、理科ですし、学びは薄いです。
この教材から抽象的な概念を取り出し、
身近なことにつながる学びを、
まとめとしなければなりません。
・1学期最後の教材です。
そして、前回の「生きている仲間」から続く
小単元のまとめです。
夏休みの学習などにもつながるので、
オープンエンドに終われるといいですね!
3 導入
ここから先は
¥ 1,000
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?