中学2年「箱根駅伝に挑む」【節度、節制】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は
中学2年「箱根駅伝に挑む」【節度、節制】の指導案はこうする!
このテーマで教材解説をします。
この内容項目は「節度、節制」です。
『分かっているようで分かっていない』と
よく言われる内容項目です。
子どもが、じゃありません。
教師がです。
節度と節制の違いってなんでしょうか?
どちらが大切なのでしょうか?
そもそも、節度って何・・・?
今日は、これらのことについて、
考えていきましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
A 主として自分自身に関すること
「節度、節制」
目標・・・・・望ましい生活習慣を身に付け、心身の健康の増進を図り、節度を守り節制に心掛け、安全で調和のある生活をすること。
「箱根駅伝に挑む」(光村図書)
青山学院大学陸上部は、廃部の危機にさえ陥っていたが、
2009年、33年ぶりに箱根駅伝への出場を果たし、以降、連続出場。
2015年から3年連続で優勝した。
チームを連覇へ導いた理由を考えてみる。
〜寮での決まり〜
基本的な生活習慣とともに、選手自身の手による張り紙がある。
「その一瞬を楽しめ」ー最強への徹底ー
あたりまえのことをあたりまえに
組織力の強化
一見、練習とは関係ない項目でも皆で共通認識として持っている。
次のようなエピソードがある。
2015年の箱根駅伝での優勝後、選手たちは早速、気持ちを切り替えて普段の生活を始めた。
テーマにしたのは「準備」
しかし、翌年の箱根駅伝の前に行われた全日本大学駅伝では2位だった。
当日は、忘れ物、当日の場所取りなどがうまく行かなかった。
そのとき、選手たちがまず見直したのは、やはり生活のあり方だった。
選手は言う。
「なぜきちんとした生活が必要なのかを理解することから、競技は始まっている」
2 内容項目と教材
節度と節制、この2つは、似て非なる言葉です。
簡単に言うと、
節度はルール
節制はルールを守ろうとする心
です。
「節度ある行動」という表現は、「世間一般の常識から外れない行動」ということです。
教材ごとに、節度(ルール)について考えるのか、
節制(ルールを守ろうとする心)について考えるのか、
重きはどちらにあるのかを見極める必要があります。
「箱根駅伝に挑む」はどちらに該当するでしょうか。
「節制」に当てはまります。
それぞれの場合で「節度」は変わります。
そして、それぞれの場合に応じて「節制」の心の緩みやすさに違いがあることに気付くことが、この授業の核となります。
青山学院大学は、廃部の危機を乗り越え、
2015年に初優勝を飾りました。
寮での生活のきまりや、貼り紙から、
競技とは直接関係のない生活習慣についての徹底が
青山学院大学の強さであることがわかります。
「自分のやるべきことをやる」という節度に対して、節制の気持ちが足りなかったので、2016年の全日本大学駅伝では負けてしまいました。
生活習慣に対する意識の緩みが、競技へ影響してきたと考えたのです。
では、節度はなにか、節制の心はどうか。
緩んでいるとすれば何が原因か。
子どもたちと話し合ってみたいですね。
「規則正しい生活がいい」と子どもたちが知っていることを前提に
話が進み、建前が全面に出る教材です。
建前ばかりでは面白くないので、本音も出るような雰囲気で授業を進めたいですね!
そのためには、「うーん、どうなんだろう」と
子どもが唸るような発問を考えてみてくださいね。
3 導入
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