3年『よろしくギフト』【よりよい学校生活】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『3年「よろしくギフト」【よりよい学校生活】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
「いいクラス」とはよく言いますが、
「いいクラス」ってどんなクラスのことでしょうか?
ケンカのないクラス?
仲間外れのないクラス?
みんな一生懸命なクラス?
定義はきっと曖昧ですが、
押さえるべきポイントはあります。
今日は教材解説を通して、
「いいクラス」について考えていきましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
C 主として集団や社会との関わりに関すること
「よりよい学校生活、集団生活の充実」
3・4年の目標・・・・先生や学校の人々を敬愛し、みんなで協力し合って楽しい学級や学校をつくること。
3年生「よろしくギフト」(光村図書)
あらすじ
4月にクラスがえがあって、ほのかは3年1組になりました。
担任の先生が言いました。
「1年間いっしょに過ごすクラスの友達に『よろしくギフト』を送りましょう。
クラスの人が笑顔になることを考えて行動することが『よろしくギフト』です。
行動できたらカードに書きましょう。」
書かれたカードは教室の後ろにはられることになった。
ほのかは、クラスのみんなに声をかけて校庭で鬼ごっこをしました。
新しいクラスの友達と仲良くなれた気がしました。
カードが少しずつ増えていきました。
2 内容項目と教材
教科書の1つ目の教材なので、3年生として初めての道徳で扱うことが多いでしょう。
道徳のオリエンテーションの意味合いもあるので、議論を活発にしつつ、学級をまとめる方向に着地させたいものです。
こういった、学級の取り組みを題材にした教材でよくある勘違いがあります。
それは、同じ活動をしなければならないと思ってしまうことです。
同じ活動をしても構いませんが、しないから悪い、ということはありません。
全国の3年生の教室で『よろしくギフト』という同じ活動をしていたら、担任の先生や子どもたちのカラーが出ない学級になってしまいます。
そうなっては面白くないですよね。
こういった類の教材で大切なことは、
・この活動はどういう思いで始まったのだろう。
・この活動をすることで、だれがどんな思いになるのだろう。
これらのことを考えることです。
どういう思いがあると思いますか?
子どもたちの考えを聞いてみたいですね。
この活動の根本にあるものは、One for All, All for Oneですね。
一人はみんなのために、みんなは一人のために、という考えで学級を作り上げていきたい。
そんな担任の先生の思いがこもっています。
余談ですが、One for All, All for Oneは、本当の意味は「一人はみんなのために、みんなは一人のために」ではないそうです。
実は、
「一人はみんなのために、みんなはひとつのために」なのだそうです。
個人はみんなのために貢献する働きをしますが、集団は1つの目標に向かっていく。
そんな意味の言葉が、現在は「一人がみんなのために貢献。(困ったり助けが必要な)一人のために、みんなが力を発揮するときも必要」という言葉に変わったようです。
話がそれました。
では『よろしくギフト』に取り組むと、だれがどんな気持ちになるのでしょうか。
みんなが笑顔になることを考えて行動する。
そうじやあいさつ、クラス遊びなど、みんなのためになることをするので、当然あいさつをされた人や一緒に遊んだ人はいい気持ちになります。
では、みんなが喜べば、自分は後回しでいいのでしょうか?
みんなが喜ぶなら、自分は友達が遊んでいる間も掃除をし続ければいいのでしょうか?
みんなが喜ぶなら、みんなは小さい声だけど、自分だけ大きな声であいさつをし続ければいいのでしょうか?
みんなが喜ぶなら、クラス遊びの計画や準備はいつもいつもほのかさんでいいのでしょうか?
こう言われると、なんだか違う気がしますね。
『よろしくギフト』は全員が同じ気持ちで取り組むことが前提条件です。
つまり、1人はみんなのために考えて動きますが、みんなもそれぞれ、クラスのことを考えて動きます。
誰か1人が献身的に行動しているのではなく、みんながみんなのために動く。
その前提があるから、みんな安心して『よろしくギフト』に取り組めるのです。
結果的にはAll for Allで動いていることになりますね。
このように、みんなが自分のことだけではなく、みんなのことを考えて動くことで、互いに助け合う温かい雰囲気が作られていきます。
互いのことを思い合える、その気持ちに気づけると、この授業は成功ですね!
また、「みんなのためになることを考えて動く」姿は、主体的に動く姿そのものです。
主体的に活動できる場や環境、活動があると、子どもは自分のアイディアを積極的に生かして動くようになります。
そんな子がクラスに増えると、活気あるクラスになりますね!
3 導入
T:教師 C:子ども
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