1年生『つばめ』【自然愛護】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『1年生「つばめ」【自然愛護】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
Dの視点、自然愛護。
難しいですね。
自然は大切、なんて子どもは知っているからです。
だから、45分で「自然は大切」と言っても
子どもは右から左どころか、
耳にすら入らないでしょう。
なぜ大切なのか。
大切だと思う心は、どうして出てくるのか。
これを掘り出さなければ、
Dの視点は浅く終わってしまいます。
だから、難しいと言われるのです。
でも大丈夫です。
この記事を読めば、
きっとスッキリするでしょう。
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 発問
4 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
1年生「つばめ」(日本文教出版)
D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
「自然愛護」
1・2年の目標・・・・身近な自然に親しみ、動植物に優しい心で接すること
「つばめ」あらすじ
春。わたしの家で、つばめが巣を作り始めました。
お父さんは水たまりをつくって泥を集めやすいようにしました。
お母さんはふんうけをつくりました。
つばめのひながかえり、すくすくと大きくなっていきました。
私は「来年も来てね」と、空っぽの巣に言いました。
2 内容項目と教材
・内容項目は「自然愛護」です。
低学年では、身近な動物や植物を対象に、
自然に対する親しみを深め、
優しい心をもつことがねらいとされています。
・Dの「自然愛護」なのに、『優しい心』とありますね。
まるでBの視点「親切、思いやり」のようです。
・低学年の「自然愛護」は、動物や植物を人と同じように
優しくする対象として捉えることが大切だからです。
・野生だから、人間とは違うから、という
生物学的な区分は、低学年段階では必要ありません。
・動物や植物にも、人と同じ気持ちがあるんだ、
という大前提で話を進めることで、
自然愛護の気持ちが高まっていくのです。
・だから、お父さんは水たまりをつくったという
つばめへの優しさが見られたのです。
・お母さんは、ふんうけを作って、
つばめが子育てをする際の人間への迷惑を最小限に抑え、
人とつばめが共存するお手伝いをしています。
・つばめの成長を願う気持ちがなければ、
水たまりを作る必要はないし,
ふんうけを作らずに鳥よけをつければ解決するのに、
それをしなかったのです。
・そんな、両親がつばめを人のように対等に扱う姿を見て、
私もつばめに対して思いを深めます。
たまごを温める姿
子育てを頑張る姿
飛ぶ練習をしている姿
それらの様子を見て、
つばめの成長を願う気持ちが、
私の心で高まっていくのです。
・では、両親がこのようなことをしなかったら、
私はつばめを思う気持ちはなかったのでしょうか。
子どもと考えたいところですね。
・なぜ、私や両親はつばめに対して優しい心で接したのか。
それは、つばめに大きくなってほしいからです。
つばめも、人間と同じく子どもを育て、
幸せに暮らしたいという本能があり、
それを理解したから
できることをして支えているのです。
これは、損得勘定ではなく、
命あるもの同士の支え合いです。
これは、理屈を越えたものであるため、
Dの視点の醍醐味と言えます。
・1年生ではここまで扱う必要はありませんが、
授業者はざっくりでいいので理解しておくと
子どもの発表を広い視点で聞けることでしょう!
・生活科で朝顔など植物を育てていたら、
それと関連付けるとさらに効果的ですね!
3 発問
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