4年『えがおの花大作戦』【よりよい学校生活】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『4年「えがおの花大作戦」【よりよい学校生活】の授業はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
「いいクラス」とはよく言いますが、
「いいクラス」ってどんなクラスのことでしょうか?
ケンカのないクラス?
仲間外れのないクラス?
みんな一生懸命なクラス?
定義はきっと曖昧ですが、
押さえるべきポイントはあります。
今日は教材解説を通して、
「いいクラス」について考えていきましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
C 主として集団や社会との関わりに関すること
「よりよい学校生活、集団生活の充実」
3・4年の目標・・・・先生や学校の人々を敬愛し、みんなで協力し合って楽しい学級や学校をつくること。
4年生「えがおの花大作戦」(日本文教出版)
あらすじ
あやかのクラスは「えがおの花大作戦」を始めた。
クラスを明るく楽しく、笑顔でいっぱいにすることがねらいだ。
「あいさつ」や「クラス遊び」をしていたときのこと。
あやかは、ゆみさんが浮かない顔をしているのに気付いた。
次の朝、ゆみさんの日記を先生が紹介した。
『クラス遊びをしたいけど、かぜを引いて具合が悪いのでできません。自分にできることがないか考えて、ごみを拾ったり、花だんの草取りをすることにしました。クラスにもっと笑顔の花を増やしたいです。』
これを聞いてみんなは、草取りをゆみさんと一緒にしたり、クラスのために自分たちができることを一人一人進んでするようになっていきました。
校長先生にほめられたり、学校に大作戦が広がったりして、
「えがおの花大作戦」は、学校中に笑顔の花を咲かせ始めています。
2 内容項目と教材
この教材に出てくる「えがおの花大作戦」のような、クラスで取り組む活動をされたことのある人は多いでしょう。今、取り組んでいる!という人もいるかもしれません。
子どもたちが主体的に活動できて、なおかつみんなが楽しくて笑顔になるいい活動ですよね。
わたしも何度も実践したことがあります。
教材を詳しく見てみます。
あやかさんのクラスは、一見みんなで大作戦に取り組んでいて、活発な様子です。
しかし、忘れてはいけない大切なことがあります。
「あいさつ」や「クラス遊び」はあくまでも手段です。
目的は、「クラスを明るく楽しく、笑顔でいっぱいにしよう」です。
それを落とさないようにしてください。
しかし、学校現場では実際の場合、方法が限定されていて、それをみんなですることがよしとされることが多いです。
「あいさつをすること」や「クラス遊びをすること」が目的となってしまっている典型的な例です。
「あいさつ」や「クラス遊び」が悪いことではありませんが、それに固執することはあまりいいこととは言えません。
なぜなら、ゆみさんのような子が実際にクラスにいた場合は、教材のような扱いにならないからです。
ゆみさんが『花だんの草取り』を始めたことは、ある意味では輪を乱していることになります。
でもその行動は、ゆみさんがクラスのことを考えて、自分なりに「えがおの花大作戦」に関わろうとした証なのです。
ゆみさんのクラスに対する思いが感じられます。
ここで、発問が1つ出てきます。
ゆみさんのクラスに対する思いと、みんなのクラスに対する思いは、同じだろうか。
子どもと考えてみたいですね。
それから、ゆみさんのクラスに対する思いに注目がいきますが、ゆみさんの行動を受け止めたクラスの人の気持ちにも注目したいですね。
「みんなで同じことをするのがよい」と思っている、方法が目的化している考え方では、きっとゆみさんの行動は受け止められなかったでしょう。
クラスのみんなも、よりよい学級にしたいという思いは同じで、さらに「友達から学ぶ」という姿勢もあるということです。
ゆみさんの「花だんの草取り」と、みんなの「あいさつ」「クラス遊び」は、方法は違えと目的は同じなのです。
この2つの違いを、子どもの表現でまとめたいですね。
発問は、教科書にあるものがベストですね!
ゆみさんのしていることと、「あいさつ」や「クラス遊び」の同じところはどこかな。
結局は、みんな同じ目的を見ていたことになります。
その目的とは「クラスを明るく楽しく、笑顔でいっぱいにする」ことです。
その目的に向かう気持ちが、柔軟でやわらかいものだったから、この教材に流れる温かい雰囲気を作り出しているのです。
ゆみの心、みんなの心、それぞれのよさも引き出したいところですね。
内容項目の目標にある「先生」も注目したいところです。
日記を紹介することでみんな、ゆみさんの思いに気づきました。
なぜ先生は日記を紹介したのか。
先生はどんな思いだったのか。
考えてみたいところですね。
3 導入
T:教師 C:子ども
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