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3年『みんなのわき水』【規則の尊重】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『3年「みんなのわき水」【規則の尊重】の授業はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
今日は「規則の尊重」です。
「きまり」って子どもにとっては身近なものです。
学校はきまりがたくさんあるからです。
「きまり」を守るということはわかっていますが、
・マナーとはどうちがう?
・なぜ守らないといけない?
という問いには答えられる子は少ないです。
「怒られるから」という外圧的なものではなく、
○○だからきまりを守るという内圧的なものを得させたいです。
そのためのヒントが、今日は見つかります。
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
C 主として集団や社会との関わりに関すること
「規則の尊重」
3・4年の目標・・・・約束や社会のきまりの意義を理解し、それらを守ること。
3年生「みんなのわき水」(日本文教出版)
あらすじ
こうちゃんとけんちゃんは、毎日わき水をペットボトルに入れて持って帰っています。
いつものようにわき水のところへ来てみると、水の上や周りに落ち葉がたくさん落ちています。
「だれかがそうじするんだろう」
そう思ってふと目をやると、
『ご自由にお使いください』という札の横に、ほうきがかかっています。
2人はほうきをつかってそうじを始めました。
きれいになったわき水のところへ親子がきて、「きれい!」と言いました。
ほうきがなぜそこに置かれているのかわかるような気がしました。
2 内容項目と教材
「規則の尊重」は、文字通り規則について考える項目です。
規則と言っても、いろいろな言葉に言い換えることができます。
ルール、きまり、マナーなど。
特に、ルールとマナーは大きくちがいます。
ルールは明文化されていて、みんなが守るべき最低限の約束事であるのに対し、
マナーは明文化されておらず、状況や場所によって異なるものです。
「みんなのわき水」で焦点が当たっているのは、ルールでしょうか、マナーでしょうか。
この教材は、マナーについて考える教材と言えるでしょう。
なんとなく、ルールのような気がしますが、ほうきの横の札には、
ご自由にお使いください。
とだけ書かれています。
ということは、使うか使わないかは、見た人の判断に任せられます。
使わなくても、とがめられることはないということです。
では、次のように書かれていたらどうでしょうか。
水をくんだ人は、ほうきでそうじをしてください。
先ほどの札と比べると、ルールのように感じます。
こちらの書き方が悪いわけではありません。実際、このように書かれている看板も世の中には多くあります。
ポイントは、こうちゃんとけんちゃんが、自主的にそうじを始めたという点です。
なぜ、2人はそうじを始めたのでしょうか。いろいろと理由が考えられます。
・きたないわき水のところで水をくみたくないから。
・今まで使ってきたお礼。
・次の人のことを考えたから。
・ほめられたいから。
いろいろと理由が浮かびますが、あなたはどれだと思いますか?
そして、それ以外の理由は、絶対にないと言い切れますか?
道徳の多面的・多角的な見方は、こうやって広がっていくのです。
「絶対そうにちがいない」と思っていたことが、「あれ? なんだかちがう気がする」と思い始めると、自分の中の価値を再定義し始めている証拠です。
子どもの思考がそんな「ちょっと待って・・・」という境地になると、道徳はさらに楽しくなりそうですね。
2人の視点で考えるのもよいですが、あえて立場を変えて考えてみましょう。
例えば、「ほうきを置いた人」はどんなことを考えていたのでしょうか。
なぜ、「必ずそうじをしてください」と書かなかったのでしょうか。
他にも、「2人の前に水をくみに来た人」は、どんなことを感じたり考えたのでしょうか。
ほうきには気付かなかったのでしょうか。
また、これまでの2人は『きれいなわき水』しか知らなかったはずです。
ほうきの存在を知らずに水をくんでいたことを思い出したら、なんと思うでしょうか。
このように、立場や時間軸をずらして考えること自体も、多面的・多角的な見方なのです。
ざっくりでいいので、教師は考えをもっておくと、授業がさらに楽しくなりますよ!
3 導入
T:教師 C:子ども
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